12月23日~1月5日の文化行事

ロシアのピアニスト、デニス・マツエフ=ミハイル・シニツィン撮影/ロシースカヤ・ガゼタ(ロシア新聞)

ロシアのピアニスト、デニス・マツエフ=ミハイル・シニツィン撮影/ロシースカヤ・ガゼタ(ロシア新聞)

クリスマス・コンサート、久保田一竹の着物、マルチメディア化されたファン・ゴッホなどが盛りだくさん!

1224日(火)

 サンクトペテルブルクの「マリインスキー劇場」で行われる、国際フェスティバル「現代ピアノ演奏技術の歓喜」の開祭式に、デニス・マツエフと、ヴァレリー・ゲルギエフが指揮をとるマリインスキー劇場管弦楽団が出演する。12月30日の閉祭式に出演するのは、ニコライ・ルガンスキーと同管弦楽団。開催期間中の出演者は、アナスタシヤ・ヴォロチョク、デニス・コジュヒン、ルスタム・ムラドフ、セルゲイ・カスプロフ、アレクサンドル・ピロジェンコ、パーヴェル・ライケルム、セルゲイ・レジキン、メナヘム・プレスラー、ピアーズ・レーン、アンナ・ヴィンニツカヤ、若手ピアニスト、ヴェレリー・ピャセツキーの弟子など。国際的な名声を手にした、各国のピアニスト19人も参加する。

 

122425日(火~水)

 モスクワとサンクトペテルブルクで、さまざまなクリスマス・コンサートが計画されている。24日、「モスクワ音楽堂」で「クリスマスの夢」コンサートが 行われる。演劇風の舞台で流れるのは、ボッケリーニ、ヴィヴァルディ、ロッシーニ、ベラフォンテのメロディー。「セルゲイ・プロコフィエフ博物館」では、 「ダ・カメラ・エ・ダ・キエザ」アンサンブルのコンサートが行われる。モーツァルト、ハイドン、ロッシーニ、オッフェンバック、シューマンの音楽を、バイオリン、ピアノ、チェロの奏者が演奏し、デュエットが歌をうたう。

 25日、モスクワの「研究者館」で、ヴラド・ザハロフ率いるアルゼンチン・タンゴのグループが、クリスマスの踊りを披露する。「作曲家館」では、国際 ボーカル・センター「スールヴァイグ」のソリストが、クラシックなクリスマスの歌をうたう。サンクトペテルブルクの「国立アカデミー・カペラ」で、「セーブ・テンポ」重奏アンサンブルによる「バロック音楽のクリスマス・コンサート」が行われ、ヴィヴァルディ、ダカン、スカルラッティの音楽が奏でられる。

 

1225日(水)

 25日と26日、劇場・クラブ「マステルスカヤ」で、現代アカデミー音楽フェスティバル「ロスト・イン・トランスレーション」が行われる。現代アカデミー音楽は、おかしな音や実験的ハーモニーのある概念的音楽である。ここに解釈の難しさがあるが、とてもおもしろい。キリル・シロコフとセルゲイ・チルコフは、アントワーヌ・ボイガーの「雨3滴」、「東風」、「海洋」、またドミトリー・クルリャンツキー、アンナ・ロマシュコワ、アルヴォ・ペルト、セルゲイ・ネフスキー、ヘルムート・ラッヘンマンなどの演目を用意している。

 

1227日(金)

フランスのバロック音楽アンサンブル「ル・ポエム・アルモニーク」=Press photo撮影

 フランスのバロック音楽アンサンブル「ル・ポエム・アルモニーク」は、「モスクワ音楽堂」でモンテヴェルディ、マリーニ、マンネッリ、フェラーリ、民族 音楽などを奏でる。「ル・ポエム・アルモニーク」は、1998年にヴァンサン・デュメストルによって結成されたアンサンブル。歌とバイオリン、テオルボ、 カラシオーネ、バロックギターの演奏からなる。楽器からオーセンティックな演奏であることがわかるが、実際にコンサートでは17世紀のカーニバルの雰囲気 を楽しめる。これまでに15枚以上のアルバムを発表しており、ヨーロッパ各都市で公演している。

 27日に「サンクトペテルブルク・フィルハーモニア」、28日に「モスクワ音楽堂」で、イタリアのカルテット「レ・ディーヴェ」が、オーケストラ「新ロ シア」とともに、クリスマス・新年プログラム「クリスマス・ガラ」を披露する。指揮者はアレッサンドロ・ダゴスィテーニ。4ソプラノによるオペラ・アリ ア、ミュージカル音楽、民族音楽、ポップスの演目を用意。幅広い層の聴衆が、偉大なるイタリアのボーカル芸術を身近に感じることができる。

 

12日(木)

 モスクワの「マネージ中央展示場」で、企画展「着物の変容、久保田一竹の芸術」が開幕する。久保田一竹は室町時代の技法「辻が花染め」を復活させた貴重 な人物。この技法には、絵、染色、金や銀の刺しゅうなどの難しい要素が含まれる。展示されるのは久保田一竹の作品80点。2003年に亡くなった久保田一竹は、シリーズ作をつくっていた。「光響」シリーズからは、36点が出品される。その他「富士山」や「海」の作品もある。

 

15日(日)

 最近流行しているのが、絵画のマルチメディア化。音のある画像や動画は、絵画に息吹を与える。その見事な一例、マルティメディア企画展「ファン・ゴッホ、よみがえった作品」が、モスクワの「アートプレイ(Artplay)」センターで開幕する。ダイナミック画像3000枚が、クラシック音楽とともに 次々と現れ、見る人をサイケデリックな世界へと導く。