12月9日~15日の文化行事

ソルジェニーツィン生誕95周年、クラシック音楽のフェスティバル、夜のコマーシャルのマラソン、バルカンのロック、アメリカのジャズなどが盛りだくさん。

12月10日(火)

 ノーベル文学賞受賞者であるアレクサンドル・ソルジェニーツィン生誕95周年を記念し、モスクワとサンクトペテルブルクで複数の行事が行われる。モスクワのA.S.プーシキン国立造形美術館では、企画展「アレクサンドル・ソルジェニーツィン、巨石の下」が開幕。展示会は手書きの伝記という構成である。モスクワの音楽院大ホールでは、「演劇俳優、ソリスト、室内楽団のためのコンサート」が行われる。俳優のアレクサンドル・フィリペンコとアレクセイ・ウトキン率いる国立室内楽団が、ソルジェニーツィンの短編小説とドミトリー・ショスタコーヴィチの音楽をひとつにする。

 翌日11日(ソルジェニーツィンの誕生日)には、サンクトペテルブルクのドストエフスキー博物館で、一風変わったフラッシュモブが行われる。政治家と俳優80人が24時間、ソルジェニーツィンの長編小説「収容所群島」を読み続ける。

 

12月11日(水)

 モスクワ国際音楽堂ではこの週、さまざまなプログラムが用意される。11日にはイタリア・トリエステのジュゼッペ・ヴェルディ歌劇場管弦楽団が公演を行う。1961年に結成された楽団は、現代音楽などのさまざまな音楽をバロック風にアレンジすることで有名。

 13日にはアメリカのジャズの歌姫ジェーン・モンハイトが公演。ロシアに訪れるのはこれが初めてではなく、イーゴリ・ブトマンの管弦楽団ともコラボしており、モスクワのジャズ愛好家の間にファンも多い。

 15日には、レッド・ツェッペリンをカバーするドイツのハード・ロック・バンド、フィジカル・グラフィティのロック・コンサートが行われる。単なるコピーではなく、レッド・ツェッペリンを独自に解釈しているバンドだ。

 

12月13日(金)

 モスクワの商業娯楽施設「バルヴィハ・ラグジュアリー・ヴィレッジ(Barvikha Luxury Village)」で、エミール・クストリッツァとザ・ノー・スモーキング・オーケストラが公演を行う。子供時代、ロック・スターになることを夢見ていた有名な俳優や監督は多い。そして自分の分野で成功した有名人が、自分のディスクを発売し、コンサートを行い、夢を現実に変えることもある。偉大なるクストリッツァ監督は青年時代、ロック・バンドでギターをひき、スターになることを夢見ていた。今バンドのリーダーとして、世界中をまわっている。観客は舞台でくりひろげられるバルカンの陽気さと無礼講が大好き。まるでクストリッツァ監督の映画のようだ。

 「広告健啖家の夜」とはなんだろうか。これは優れたコマーシャルを流す夜のマラソンだ。芸術としてのコマーシャルのフィナーレである。広告作成者が自分を自由な芸術家と認識できる、1年で唯一の日。フランス発祥のこのプロジェクトは、フィンランドからロシアに伝わり、成功している。最初にロシアで行われたのは1994年。13日にサンクトペテルブルクの大音楽堂「オクチャブリスキー」で行われる。

 

12月14日(土)

 サンクトペテルブルクで第14回国際冬祭り「芸術広場」が行われる。市内の歴史的中心の芸術広場にちなんで、この名前がつけられている。有名な指揮者ユーリ・テミルカノフの75回目の誕生日を祝うため、一流音楽家が集う。ガラコンサートには、エヴゲニー・キシン、デニス・マツエフ、ユーリ・バシュメット、エリソ・ヴェルサラゼ、ナタリヤ・グトマン、ヴァジム・レーピン、庄司紗矢香が出演予定。マツエフのジャズ・プログラムや、ウラジーミル・ゲルギエフとマリインスキー劇場のオーケストラとのコラボもある。さらに1990年代にテミルカノフが指揮をとっていたロンドンのロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団が参加する他、数多くのコンサートが用意されている。