リュミエール兄弟写真センターでは、オランダの“ロック写真家”、Gijsbert Hanekrootの写真の展示会が開催される。この写真家は、70年代に活躍していたスーパー・スターたちをほとんどすべて撮影している。写真:オノ・ヨーコとジョン・レノン、1971年=Press Photo
10月23日
チャイコフスキー・コンサートホールで、世界最高の古楽器オーケストラおよび合唱団の一つである「レザール・フロリサン」(花咲ける芸術)がコンサートを行う。彼らは定期的に、新しいプログラムを携えてモスクワにやって来ており、今回のプログラムは名付けて「ラモーの庭園」。ラモー、グルック、ミシェル・ピニョレ・ド・モンテクレール、Clémence de Grandvalなどの作品を聞かせる。
「レザール・フロリサン」は単にバロック音楽を演奏するにとどまらず、1世紀以上演奏されていない曲を取り上げることがある。そのために、アーカイブを漁り、隠れた名曲を発掘している。
10月23日
リュミエール兄弟写真センター(http://www.lumiere.ru/)では、オランダの“ロック写真家”、Gijsbert Hanekrootの写真の展示会が開催される。このセンターは、都心のチョコレート工場「赤い10月」跡地に設けられた写真ギャラリーだ。
この写真家は、70年代に活躍していたスーパー・スターたちをほとんどすべて撮影している。ミック・ジャガー、デヴィッド・ボウイ、マイスル・デイヴィス、オノ・ヨーコと抱擁するジョン・レノン、コカ・コーラのボトル2本をピアノに置いたエルトン・ジョンなどの、ユニークで極めてエモーショナルな写真が、あなたを待っている。
10月25日
サンクトペテルブルクで、第8回国際フェスティバル「Lady in Jazz」がスタートする。女性が演奏するジャズは、数百万のファンをもつ特別なジャンルだ。イギリスの新星、歌手で作曲家のAndreya Trianaや、ドイツの新しい六重奏団「Club De Belugas & Brenda Boykin」やロシアのバンド「Gayana」がステージに登場する。
Andreya Triana. Far closer (live). =YouTube
10月24日
モスクワの国際音楽会館「音楽の家」では、イタリアの有名なテノール、アレッサンドロ・サフィナが登場。これは彼の記念コンサート「大芸術」の初演で、この後27都市を巡演する大ツアーが控えている。彼のメガヒット「Your Song」は、エルトン・ジョンと録音したシングルだ。彼は、ポップとクラシックのはざまで音楽活動を展開しており、自分の音楽を「オペラ・ロック」と呼んでいる。ツアーに際しては、ロシアの音大生のためにチャリティーでワークショップ(マスタークラス)を開く。
10月26日
モスクワで、第9回国際演劇フェスティバル「スタニスラフスキー・シーズン」が始まる。参加するのは、オーストリア、ドイツ、リトアニア、ロシアの劇場。演出家はいずれも、スタニスラフスキー賞受賞者で、ロシアの心理劇の伝統を受け継いでいる。グローバルな演劇的実験の時代にあっては、こういう演劇人はごく稀だ。リトアニアの劇場「Meno Fortas Theatre」の創設者、Eimuntas Nekrošius、ベルギーの巨匠Luk Perceval 、そしてドイツの現代演劇の父、Peter Steinなどの錚々たる面々がやって来る。
モスクワで、第9回国際演劇フェスティバル「スタニスラフスキー・シーズン」が始まる。=写真提供:Press Photo
彼らを結び付けているのはロシア文学への愛情だ。Eimuntas Nekrošiusは、プーシキン、ゴーゴリ、チェーホフなどの作品の上演で名高く、とくにチェーホフによる四部作、シェイクスピアによる三部作は、批評家に絶賛されている。
シュタインは、ベルリンの劇場「Schaubühne」で、ゴーリキーの戯曲『別荘の人々』と、ヴィシネフスキーの『楽天的悲劇』、チェーホフの人気レパートリー、『三人姉妹』と『桜の園』を上演してきた。
ハンブルクの劇場「Thalia Theater」を率いるLuk Perceval も、初めてロシア演劇に手を染め、来年4月にはサンクトペテルブルクの劇場「バルトの家」で、シェイクスピアの『マクベス』を上演する。また、この12年間で初めて、フェスティバルにスイスの演出家Luc Bondyが作品を紹介するほか、現代ドイツを代表する名優の一人であるマルティン・ヴトケも参加し、モリエールの『病は気から』を上演。
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