アンドロイド版『三人姉妹』を創った平田オリザさんと力石武信さん

アレクサンドル・セルバーク撮影/コメルサント紙

アレクサンドル・セルバーク撮影/コメルサント紙

先ごろ、日本文化フェスティバル「日本の秋2013」のオープニング・イベントとして、アンドロイド版『三人姉妹』が上演され、好評を博した。劇団「青年団」、大阪大学、ATR石黒浩特別研究室による「ロボット演劇プロジェクト」の作品で、アンドロイドと人間が共演する初めての試みだ。原作は、アントン・チェーホフの戯曲『三人姉妹』。ロシアNOWが、「青年団」を主宰する劇作家、平田オリザさんと、石黒研究室の力石武信さんにインタビューした。

―平田さん、アンドロイドと人間が共演するという演出で難しかった点は何ですか?

 難しい点はそんなにないですね。人間の時と同じです。人間みたいに文句は言わないし、楽な時もあります。稽古の時間の流れも違いますね。作るまではプログラムがすごく大変ですが、プログラムが終われば、もう練習しなくてもよくなります。

 

―ロシアでは古典作品の古典的な演出を好む人が多いです。平田さんがリニューアルした『三人姉妹』がどう評価されるか不安はありませんか。

 もちろん考えました。特にチェーホフの『三人姉妹』がロシアの方々にとってとても重要な作品、あるいは神聖な作品と言うことも理解しています。ですからこれは、私にとっても非常なチャレンジです。緊張もしています。ぜひモスクワのお客さまに暖かく受け入れて頂きたいと思っております。

 

―力石さん、この人間そっくりのアンドロイドは、舞台以外に、他の目的でも利用されていますか?

 これと違う、もっと古いバージョンのアンドロイドはたくさんあります。元々、研究室でこういう人 間そっくりのロボットの作ることをずっと続けてきました。それはずっと石黒研究室で続いている研究なんですが、特にコミュニケーションに必要な機能を集約したものです。

 石黒先生と平田先生の間の話で、「これ演劇に使いやすいよね」ということになり、それ向けにもう一台作ったのがこれです。ですから、これが演劇用ロボットの最終バージョンというわけではなく、これから先どんどん進化する可能性があります。