=Press photo撮影
画像共有アプリ「インスタグラム」は今日、写真撮影をそれほど得意としない人を含む、多くの人が利用しているため、このコンテストの参加募集はスムーズ に進んだ。6000枚以上の写真が正式なハッシュタグ#voxxterとともにアップロードされ、プロの写真家、美術評論家、芸術学者などから構成される 審査員が、その中から優れた作品1500点を選んだ。コンテストでは、一風変わった歴史建造物、日常の決定的瞬間、不思議な風景、世界の名所などを見ることができる。
ゲージツとイタズラの微妙な境界から6000枚
現像された写真も一部あるが、ほとんどはプラズマ・ディスプレイのスライドショー。10画面に10カテゴリーが表示され、他の1画面「コンテスト外」に は審査員の作品やインスタグラムの名人の作品が表示されている。カテゴリーには「人と顔」、「記念碑」、「建築」、「風景」などがあり、ゴロヴァチさんは 中心的なカテゴリーを「ストリートアート」だと考える。 インスタグラムの人気ブロガーで、審査員長を務めるセルジュ・ゴロヴァチさんは、ロシアNOWの取材に対してこう述べた。「モバイルのインスタグラム・ アプリで撮影した写真を、芸術と呼ぶことはできない。けれど審査員が芸術と評価するものは、我々も同じように評価する。私はすでに送られた6000枚の中 から優れた写真を118枚選んだが、他の審査員も同じように選ぶ。コンテストが終了するときに全員の意見をまとめる」。
「これは他人の芸術の写真。グラフィティは時に現代美術、時に応用美術、時に装飾家の技術、そして時に不良行為。美術と不良行為の境い目がどこか、どのようにして撮影するかは、プロの判断」。
ハートを2万4500個もらった写真も
ロシアのユーザーの写真しかないが、作品に見るのは世界だ(旅行者が各地でとった写真など)。そしてロシアのインスタグラムに、世界との差はない。
「世界の人は同じ物を撮影する。自分の食べ物、ペット、自分自身、行った場所や旅行先。だからその中でユニークでおもしろい写真を見つけるのは簡単じゃ ないんだ。インスタグラムのすべてのフィルターの中で、人気のあるものは2個ぐらいで、多くても4個」とゴロヴァチさん。
コンテストに送られた写真には、出品者名(ソーシャル・ネットワーキング・サービスのニックネーム)だけでなく、「お気に入り」数やコメントも表示され ている。「いいね」が2~3個ある写真や、300~500個ある写真もある。ごく少数だが数万個ついているものもある。例えば、難しい競技のポーズをとっ ている美しい女性の写真は、ハートを2万4500個もらっていた。モデルの競技の能力に喜んでいるのか、水着姿に喜んでいるのかは不明だが・・・
「『いいね』の数が多いからと言って、写真が芸術であるとは限らない。モデルの人気ぶりを示すだけということもよくある。オバマ大統領やレディ・ガガなら、どんな写真でも山ほど『いいね』をもらえるからね」とゴロヴァチさん。
今や写真展のメイン・テーマの一つに
インスタグラムがコンテストや写真展のテーマになったのは初めてではない。ゴロヴァチさんは3月、「ライク」という名前の個展を行ったし、今回の審査員 であるデニス・アブラモフさんもインスタグラムの個展を行っている。またクラスノダルやチェリャビンスクでも地元のブロガーの写真展があった。当然のこと ながらロシアだけでなく、2011年以降、ロンドン、ニューヨーク、シンガポールなどの世界の都市でも開催されているのだ。
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