「古典文学からニュース」クイズ

=ナタリア・ミハイレンコ

=ナタリア・ミハイレンコ

しかけのあるニュースが、「知識の日」である9月2日に、ロシアの人気ニュース・ポータルサイトに現れた。学生が夏休みを終えて新学年を迎える時期だ。 文学好きな人は、ショッキングな見出しの裏に、現代のニュースに置き換えられたロシアの古典文学の筋書きを見つけた。ニュースをクリックすると、特別な ポータルサイトに飛ぶ。現代風の架空の記事から文学の名作の表示へと変わり、無償で読んだり、ダウンロードしたりすることができる。

「古典文学からニュース」クイズのインタラクティブな画像 =ナタリア・ミハイレンコ

 ロシア連邦出版・マスコミ局、ロシア書籍連盟、広告代理店「スラヴァ」がこのキャンペーンの主催者だ。

 これらのニュースの裏にはどんな名作が隠れているのだろう?ロシアの文学のモチーフから、他にどんなニュースがつくれるだろう?答えはコメントにてどうぞ。

 

宴会参加者がいちゃいちゃしていた友人に発砲

 会計年度の決算を祝う会社の宴会で、26歳のマネージャーのOさんと、18歳の営業部の社員のLさんの間に対立が起こった。

 この宴会に同席していた18歳の社員に、2人が恋愛感情を抱いていたことがその原因。

 2人はこの喧嘩を決闘で解決することに。悲劇的な事の成り行きと、銃の取り扱いの安全基準を守らなかったことから、営業部のLさんは射殺された。現在捜査が行われている。

 

モスクワで秘密の実験所を発見 残酷な実験の詳細

 ハモヴニキで違法な実験所が発見された。実験所の所有者は犬に実験を行っていた。

 人間の内臓を犬に移植する一連の実験が行われていた可能性がある。このようにして得られた、いくつかの生物種の特徴を併せ持つ内蔵を、医師は私利私欲のために使おうとした。

 集められた証拠は現在、起訴の決定を行うために、モスクワ市捜査委員会に送られている。

 

花嫁が結婚式を逃げ出して人殺しのもとへ

 サンクトペテルブルク警察は、ゴロホヴァヤ通り38の家で発生した、Bさんの殺人事件を解明した。被害者の遺体はこれより以前に発見された。その際、サンクトペテルブルク出身のR容疑者とM容疑者が家にいた。

 2人は事件捜査のために逮捕。M容疑者は明らかな責任能力の不在により、刑務所の精神科に移送。

 当局は現在、Bさんを殺害した犯人は、大型チェーン店の共同所有者である、サンクトペテルブルクの実業家のR容疑者一人と見ている。

 

高官の妻が愛人と口論の末自殺

 モスクワ州ジェレズノドロージヌイ駅(モスクワから東へ10キロ)の線路で、無残な遺体が発見された。捜査員は被害者の身元を、高官の30歳近くの妻であると確定。

 事件と自殺の両面で捜査している。

 被害者を知る人の話では、妻とサンクトペテルブルクの若きセレブとの関係を巡って、夫婦関係が悪化していたという。このセレブが誰なのかは、まだわかっていない。

 

サンクトペテルブルクで残酷な2人の殺害事件:衝撃的な事実

 サンクトペテルブルク警察は、グリボエードフ運河通り104で発生した2件の殺人事件の詳細を明らかにした。捜査当局は、金品を狙った強盗目的の可能性をまず示唆。被害者の1人は金貸しを営んでいて、利益分や抵当物をすべてアパートの中に保管していた。

 当局は、サンクトペテルブルク大学の24歳の学生が、他の動機も含めてこの事件を起こした可能性があると考えている。さらに、この学生の政治観が動機になっている可能性もあるという。容疑者を知る人は、過激な内容の本を読んだことが、犯行のきっかけとなった可能性を指摘している。

 

移民の清掃人は残酷な犬狩りだった 

 モスクワ市内務部は、犬を残酷に扱い、死亡させた事件を捜査している。

 オストジェンカ37の家を担当していた清掃人が、自分の部屋で飼っていた犬に残酷なお仕置きをした。地元の人の話によると、容疑者は体が不自由なため、捜査が難航しているという。

 地元の不動産所有者組合の理事長が秩序を保つ必要性を強調し、犯人にプレッシャーをかけていたことから、このような非人間的な行動を起こさざるを得なくなったとの証言があることを、内務部広報課の職員が明らかにした。

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