主催者でキュレーターのイリヤ・ラグテンコ氏は、V-ROXの意義についてこう説明する。同氏は、ウラジオストクのバンド「ムミー・トローリ」のリーダーだ。
「第1回『V-ROX』の開幕前から、もはや後戻りできない段階に達したと強く感じた。だからこそ、この音楽祭が地元の正式な行事になり、世界の音楽業 界の地図にウラジオストクを堂々と書き記せると今断言できる。V-ROXへの参加に興味を示してくれたのは、我々の隣人である韓国、中国、日本のミュージ シャンたち。これまでになかったこと。またアメリカの音楽業界のプロたちの反応は、予想をはるかに上回るものだった」。
8ヶ国から200の音楽グループ、歌手らが参加
V-ROXには、ロシア、日本、アメリカ、中国、韓国、シンガポール、南アフリカ共和国、香港のミュージシャンが一堂に会する。韓国のノー・ブレイン (No Brain)、日本のエゴラッピン(Ego Wrappin')、中国のPK14、アメリカのジュリアン・ケイ(Julien-K)、ロシアのムミー・トローリ(Mumiy Troll)などの豪華なグループが、新しいアルバムを披露する。市内の中央広場で8月24日に開催される盛大なライブは、インターネットを通じて全世界 に配信される。
同じく市内の「レッド・ブル・ミュージック・アカデミー(Red Bull Music Academy)」(ストリート・バー)では、電子音楽アーティストらが公演し、ロシアとアジアのDJやプロデューサーが盛り上げる。V-ROXの電子舞 台のキュレーターは、ウラジオストク出身者で、レコード会社「ハウ・トゥ・メイク・レコーズ」の創設者であるサーシャ・ホレンコ氏だ。
ウラジオストク市長も大歓迎
イーゴリ・プシュカリョフ・ウラジオストク市長も、V-ROXの意義を強調する。
「ウラジオストクは人々を驚かせ、魅了することができる街。そして大胆な創作プロジェクトが今実現されようとしている。本日、特別なお祭りV-ROXを 開催できることを、とても嬉しく思う。この街は4日間に渡り、アメリカ、日本、韓国、中国、多くのロシアのグループのミュージシャンのためのライブのプ ラットフォーム、また創作の舞台となる。このような盛大で多様なイベントがもっとこの街で開催され、新たなシンボルになることを願う。ようこそウラジオス トク・ロックスへ!」。