「白鳥の湖」を世界で3D中継

ロイター通信撮影

ロイター通信撮影

世界各地のバレエ・ファンは6月6日、「マリインスキー劇場」のバレエ「白鳥の湖」を”体感”した。第21回国際フェスティバル「白夜の星」(5月24日~7月28日)の一環として、世界で初めての試みとなる、舞台の3D生中継が行われた。指揮台に上がったのは、ワレリー・ゲルギエフ芸術監督。主役は、ソリストのエカチェリーナ・コンダウロワとティムール・アスケロフ。

 日本全国の映画館で2Dディレイ中継も

 なお、日本では6月23日16時に、同劇場の「白鳥の湖」が、全国の映画館で2Dディレイ中継される

 3D生中継は、世界50ヶ国の映画館1200館で放映され、劇場の観客に世界の観客が加わった。このプロジェクトを進めているのは、イギリス、アメリカ、ロシアの専門家からなる国際チームだ。

 中継監督を務めるのは元バレエ・ダンサーで世界のバレエを知り尽くしたロス・マクギボン氏で、伝説的な舞台の3D中継は自身にとって「胸踊る冒険、偉 大なる名誉、挑戦。挑戦とは、世界芸術最高の公演の一つを新たな観客にささげながら、バレエの魅力を映画に注入しなければならないため」と述べた。

 マリインスキー劇場は、デジタル技術の導入において、ロシアの劇場の中でもトップクラスだ。最初のインターネット中継も1999年にここで、最初のバレエの3D録画も2010年4月に行われた。この時の演目は「ジゼル」で、2011年12月には「くるみ割り人形」も録画された。どちらも世界の映 画館500館で放映された。

このウェブサイトはクッキーを使用している。詳細は こちらを クリックしてください。

クッキーを受け入れる