マリス・ヤンソンス氏 =Vostock-Photo撮影
審査員によると、70歳になるヤンソンス氏は「完全に音楽に生きている人物」で、「その音楽にささげた人生の道に敬意を表して」賞を授与することに決定 したという。”ノーベル音楽賞”と称されるこの賞の賞金は25万ユーロ(約3250万円)。特別な音響効果のある新しい音楽堂をミュンヘンに建設するため の費用として、同氏はこれを寄付しようと考えている。
同氏は現在、バイエルン放送交響楽団およびオランダ最高峰のロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団を率いている。両楽団は世界でもトップクラスに属している。同氏はこれまでにいくつもの賞を受賞している。
1943年、ナチス・ドイツ占領下のラトビアの首都リガに生まれる。母方の親戚は全員ホロコーストで殺害された。子供時代は、数々のソ連の国家賞を受賞した父アルヴィ ド・ヤンソンスにバイオリンを学び、その後レニングラード音楽院のニコライ・ラビノヴィッチにピアノと指揮を学んだ。
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