「カチューシャ」がウラジオのブランドに

ウラジオストク市に8月、「カチューシャ」の像が設置される。サンクトペテルブルクの彫刻家コンスタンチン・ノヴィコフ氏の作品で、オフチンニコフ通りの小公園は「カチューシャ」の歌をモチーフに、音楽愛好家の出会いの場に変わる。

 小公園は張鼓峰事件記念日の8月11日に開園する。張鼓峰事件には、「カチューシャ」の歌のモデルとなったエカチェリーナ・アレクセエワが直接的に関与している。

 「カチューシャ」の歌とウラジオストクのつながりが深いことは、さまざまな場所で確認されている。地元の歴史家や郷土誌研究家は、エカチェリーナ・アレクセエワがウラジオストク市の時計職人の家庭で生まれたと書いている。エカチェリーナはレニングラードで音楽を学び、その際に作曲家のマトヴェイ・ブランテル、詩人のミハイル・イサコフスキーと知り合いになった。2人は1938年、命令に従って張鼓峰事件の参戦者と会うために極東に来た際、すでに極東に戻っていたエカチェリーナを探して再会した。その時にこの曲が生まれた。

 ウラジオストクの上級美術家であるパーヴェル・シュグロフ氏によると、この像を選ぶためにインターネットの投票と応募作の展示会が行われ、7000人以上が参加したという。「審査員は優勝した彫刻家に作品の一部変更を依頼した。それにより愛する人からの手紙を待つカチューシャの像は、裏返しの船の上ではなく、崖の上に立っている。現在は彫像の材料について検討している。女性の体だから花崗岩は除外した」。

 この歌は国外でもソ連の国家や「モスクワ郊外の夕べ」などと同様によく知られており、人気が高い。日本語、中国語、ドイツ語のバージョンもある。

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