ボリショイ劇場は、海外の映画館では既に3年前から中継を行っており、大好評を博している。=タス通信撮影
6月からは全国8都市で
6月11日からは、さらにノボシビルスク、リャザン、ムルマンスク、スィクティフカル(コミ共和国首都)、クラスノダール、ヴォロネジでも、この舞台が見れるようになる。チケットは、両首都は450ルーブル(約1400円)、他の都市は350ルーブル(約1100円)。
ボリショイ・バレエの舞台を映画館で生中継するという、このプロジェクトは、フランスのPathe Live社とロシアの「クール・コネクション」社がパートナーとなる。
前者は、長年世界各地の劇場の中継を手がけてきた。後者は、ニューヨークのメトロポリタン劇場はじめ世界の大劇場の中継で、ロシア側のディストリビューターとなっている。
「我社がメトからの中継を始めるとすぐに、ボリショイについて聞かれました」とクール・コネクション社のナジェージダ・コートワ社長は言う。
海外では3年前から
ボリショイ劇場は、海外の映画館では既に3年前から中継を行っており、大好評を博している。
「ロシアでも中継するようになったのは大進展です」と、ボリショイ劇場副支配人のアントン・ゲチマン氏は語る。「メトのオペラはもう2年間ロシアで中継していますが、バレエの分野ではボリショイがリードすることになるでしょう」。同氏によると、翌シーズンの中継の計画もでき上がっているという。
“最初のツバメ”となったのは、ボリショイの最も輝かしい舞台の1つである、名匠ユーリー・グリゴローヴィチ(86)振付のバレエ「ロメオとジュリエット」だ。
この振付がモスクワに初めてお目見えしたのは1979年のこと。以来、1995年までボリショイのレパートリーに残り、世界17カ国で、計130回以上の公演を重ねてきた。2010年に、グリゴローヴィチはこの名舞台をボリショイに復活させている。
「映画館なら劇場的雰囲気」
「以前、映画館の方からは、この手の話をもちかけてきませんでした。なぜかわかりませんけど」と言うのは、ボリショイ劇場のカテリーナ・ノヴィコワ広報部長。「ボリショイはロシア全国にファンがいます。前にインターネットで生中継したことがありましたけど、何か違うなあ、という感じで。家のなかで小さいモニターと音で鑑賞するんではね。映画館なら、みんなで一緒に見て一喜一憂するという劇場の雰囲気があるし、途中で中断はないし、大スクリーンで良い音で鑑賞できます」。
チケットは、モスクワとサンクトペテルブルクは450ルーブル(約1400円)、他の都市は350ルーブル(約1100円)。
ロシア・ビヨンドのニュースレター
の配信を申し込む
今週のベストストーリーを直接受信します。