写真提供:アメリカ航空宇宙局
1960年にレオーノフは、ユーリー・ガガーリンなどとともに、最初の宇宙飛行士として空軍から選抜された。
1965年3月18日にレオーノフは、ヴォスホード2号でパーヴェル・ベリャーエフとともにバイコヌール宇宙基地から宇宙に飛び立った。同日レオーノフは、史上初の宇宙遊泳を行った。時間は12分9秒。
危うく宇宙の迷子第1号に
ところが、このとき宇宙服のなかの気圧が上昇しすぎ、服が膨れ上がったせいで、ハッチをくぐれず、宇宙船に戻れなくなってしまった。
彼は余分な気圧を下げて、ようやく帰還できたが、それでも、規則通りに足からハッチに入るのではなく、頭からくぐらねばならなかった。
これは、後にレオーノフが「アポロとソユーズ」に記しているところによると、彼のとっさの判断であった。
厳寒のタイガでの2日間
ボストーク2号はよく19日に地球に戻ったが、このときもすんなりとはいかなかった。着陸前に、飛行の方向を制御するシステムが動かなくなったため、ベリャーエフが手動で方向を調整する羽目となった。
その結果、ヴォスホード2号は、ウラルのペルミ市の北方180キロの地点に着陸した。場所は厳寒のタイガのど真ん中。タス通信は、「これは予備の着陸予定地である」と伝えたが、実はまったく予定外であった。
飛行士たちは厳寒のなか、森で丸2日間をすごした挙句、ようやく3日目に、救助隊がスキーで駆けつけた。救助隊はヘリコプターの離着陸するスペースを確保するために、まず木を伐採しなくてはならなかった。
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