モスクワの聖バレンタイン・デー

2月14日、モスクワの公園は聖バレンタイン・デー色に染まり、レストランは特別メニューで人々の心とお腹を満たす。この日が好きな人も嫌いな人も、それぞれに楽しみを見つけられる。キリスト教の記念日で、世界中の男女が愛を誓うこのロマンチックな日は、凍えるモスクワをも、灼熱の街に変えてしまう。そんなロシアの首都の多種多様な”ホット・スポット”をあげてみよう。

=ドミトリー・コロベイニコフ/ロシア通信撮影

ソコリニキ公園(1 Sokol'nicheskii Val Street)

ソコリニキ公園では、「とけたハートのフェスティバル」が行われる。公園の入口は氷でできたハートと生花のバラ、テディ・ベア、その他さまざまな花で飾られ、中心遊歩道は「恋人たちの遊歩道」という名前に変わる。

見どころは世界最大となる、高さ4メートルの氷のハートだ(これまでに世界最大記録を更新していたのは、ニューヨークでつくられた2メートルのハート)。このハートのすごいところは、内部に鼓動装置が装備されている点で、心臓のドキドキを感じることができる。

夜会は午後6時に始まり、アイスダンス、美しい光のショー、キスの長さを競うコンテストやインスタグラムのフォトコンテストなどが行われる。コンテストの優勝賞品として、カップルにはレストランのディナーとイタリア旅行が贈られる。

 

=エフゲニー・サマリン/ロシア通信撮影

エルミタージュ庭園(3 Karetnyi Ryad Street)

エルミタージュ庭園では、園内の屋外スケート場で仮面舞踏会が開催される。仮面、キューピッド、バレンタイン・カード、フォト・ブース、愛の星占い付きお菓子などがある。入場料は150ルーブル(約450円)で、夜会は午後5時に始まる。

帰り際には公園内の常設造形作品「銀のハート」(モスクワのラジオ局「銀の雨」が2006年に設置したもので、イタリア・ヴェローナのジュリエットの家の壁にこのようなハートが描かれているという話がある)を見て、そこを通りながら願い事をすることもできる。

 

=GettyImages/Fotobank撮影

エクスペリメンタリウム(46/2 Butyrskaya Street)

モスクワの科学博物館「エクスペリメンタリウム」では、他とは少し異なった、科学的で少し皮肉なバレンタインの催し「大きな錯覚の日」が行われる。

人間の感覚がどれほどだまされやすいかをテーマとして、「エイムズの部屋」でそれを体感してもらう。この準備には長い期間が費やされた。部屋の床や壁に描かれた、歪んだチェス盤模様により、近くの角部にいる人が、遠くの角部にいる人よりも大きく見えたり、人が一方の角部から他方の角部に移動すると、急に大きく、また小さくなったように見えたりする。

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=Lori/LegionMedia撮影

コローメンスコエ公園(Andropov Avenue)

歴代ツァーリの離宮「コローメンスコエ」では、モスクワ身分事項登録課が結婚の相談を受けたり、結婚関連のプレゼンテーションを行ったりする。

「今年結婚して婚姻届を出すことを決意したカップルを、2013年2月14日『恋人たちのための開扉日』に、コローメンスコエにご招待します」と身分事項登録課の公式サイトに記されている。

正しい婚姻届の提出のしかた、お祝いムードの中での手続き、追加的なサービスなどを、婚約カップルに説明する。公園の5番口で午後5時と午後6時半に受付が行われる。またここから、ツァーリ、アレクセイ・ミハイロヴィチの宮殿の劇場まで、カップルはソリで移動する。

 

=タス通信撮影

全ロシア博覧センター(Rostokino Aqueduct、地下鉄「VDNH」駅からバス56番、195番でバス停UL.Bajova下車)

伝統的な天灯がなければムードは出ない。冬の屋外行事「ハート揚げ」は、全ロシア博覧センターのロストキノ水路橋で行われる。集合時間は夜7時半、天灯揚げは夜8時半。温かい服装、懐中電灯、ライターが必要。

 

カフェ「ホロシャヤ・レスプブリカ」(13/24 Myasnitskaya Street)

2月14日を嫌う人のための、「アンチ恋人の日」パーティーが行われる。ブードゥー人形教室、恋人のいない人の匿名クラブ、テーブル・ゲーム、愛を最大限に嘲る映画の鑑賞(タランティーノ監督、クストリッツァ監督)など、”楽しい”催しが満載だ。

入場料は500ルーブル(約1500円)だが、過去に愛していた人の写真を持参すれば、入場料30%オフ、オリジナル・カクテル1杯無料になる。