プロコフィエフ『ロメオとジュリエット』がソビエト初演

ジュリエット役は名プリマ、ガリーナ・ウラノワ、ロメオはコンスタンチン・セルゲーエフが踊った。ウラノワにとってジュリエットは代表作のひとつとなる。=ロシア通信撮影

ジュリエット役は名プリマ、ガリーナ・ウラノワ、ロメオはコンスタンチン・セルゲーエフが踊った。ウラノワにとってジュリエットは代表作のひとつとなる。=ロシア通信撮影

1940年の今日、1月11日に、セルゲイ・プロコフィエフ作曲のバレエ音楽『ロメオとジュリエット』が、レニングラードのキーロフ劇場(現サンクトペテルブルクのマリインスキー劇場)で初演された。ジュリエット役は名プリマ、ガリーナ・ウラノワ、ロメオはコンスタンチン・セルゲーエフが踊った。ウラノワにとってジュリエットは代表作のひとつとなる。

台本は、プロコフィエフが、演出家でありシェイクスピア研究者でもあるセルゲイ・ラドロフと、ギリシャ劇の権威である劇作家アドリアン・ピオトロフスキーとともに作った。 

曲のほうは、1935年9月に完成し、同年10月4日にボリショイ劇場のベートーヴェン・ホールで、プロコフィエフ本人がピアノで初演している。

もめた初演 

ところがバレエの初演はすんなりとはいかなかった。今日でこそ、あらゆるバレエ音楽のなかでも屈指の傑作との評価は不動だが、ボリショイ劇場は、この「風変わりな音楽」の上演を拒否した。レニングラード・バレエ学校も同様に上演を拒んだ。

初演はようやく、1938年12月にチェコスロヴァキアの国立ブルノ劇場で行われ、大成功を収めた。その後、1939年にプロコフィエフはさらに音楽と場面を追加した。

チェコでの成功によって、キーロフ劇場も上演を決め、1940年1月11日に、レオニード・ラブロフスキーの演出・振付、ピョートル・ウィリアムスの美術、イサイ・シェルマンの指揮、ウラノワのジュリエット、セルゲーエフのロメオでソビエト初演が行われた。