極寒のロシアで熱い血がほとばしる

=AP通信撮影

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ここ数年のモスクワの冬は、たくさんの雪、さんさんと輝く太陽、鼻が痛くなるほどの厳寒で、モスクワっ子を興奮させている。これは冬の遊びやムードを満喫できる、最高の条件なのだ。

スケート 

スケート愛好家の間でここ数年メッカとなっているのは、赤の広場の特設「GUMリンク」だ。ところが昨年、ゴーリキー公園内にヨーロッパ最大の広さとなるスケートリンクが現れ、手ごわいライバルとなった。ゴーリキー公園のリンクは、1万8000平方メートルの専用敷地に、児童用、アイスホッケー用、ダンス用のいくつかの独立したリンクがあり、そのまわりにはスケート靴のまま休めるカフェもある。どちらのスケート場も全天候型で、雪解けがあったとしても、3月初めまで営業している。

 スキー 

子供を喜ばせ、行政を悩ませた大雪と、ウラル地方出身のモスクワ市長であるセルゲイ・ソビャーニン氏のアイデアがひとつになって、クロスカントリースキーの流行を呼び戻した。今年も順調に雪が降れば、モスクワ市中の公園にスキーコースがつくられるそうだ。最もおもしろい場所は、トゥシノ公園の一角であるアリョシュキノの森に毎年つくられる、プロスキーの規格に沿ったコースだ。

  

 博物館 

トレチャコフ美術館では2013年2月24日まで、大規模な「A.S.プーシキン国立造形美術館所蔵19世紀後半~20世紀初頭ロシア絵画」展が開催されており、移動展派から美術雑誌を発端とした芸術運動「芸術世界」や象徴主義芸術団体「青いバラ」まで、当時のあらゆる芸術のジャンルを見ることができる。

プーシキン美術館の方では2013年1月13日まで、有名なモスクワの収集家であるモロソフ家のコレクションの中から選りすぐられた、レンブラントのエッチング版画50点を含む「レンブラント基調 モソロフ家所蔵美術品」展が個人所蔵品分館で催されている。

  

 芸術音楽 

夏や初夏はポップスやロックのミュージシャンのツアーが目白押しとなる季節だが、冬の12月と1月は世界中のさまざまな場所でクラシックが鳴り響く時期だ。

モスクワ音楽院大ホールでは12月29日と12月31日、有名なオペラ歌手のリュボフィ・カザルノフスカヤのコンサートが行われる。

チャイコフスキー・コンサート・ホールでは12月29日、ウラジーミル・スピワコフ、ダニイル・クラメル、「モスクワ・ヴィルトゥオーソ」オーケストラが「モーツアルトからジャズまで」のコンサートを行い、12月31日はユーリー・バシュメットが毎年恒例の新年コンサートを行う。 

ボリショイ劇場では12月、国際的に有名なアメリカ人演出家のフランツェスカ・ザンベッロが手がける、このシーズンもっとも重要な公演「椿姫」のオペラが、また大みそかには恒例の「くるみ割り人形」のバレエが見られる。バレエダンサーのニコライ・ツィスカリゼが主役を踊り、あわせて自身の誕生日も祝う。

 

 クリスマス・マーケット

ヨーロッパの伝統的なイベントがモスクワにもやってきた。ドイツ大使館でお菓子の家、オルゴール、くるみ割り人形などが並べられたクリスマス・マーケットは、11月24日に行われ、クラシックなムードが満載だった。このイベントの入場券には、当たればさまざまなプレゼントを手にすることができる抽選番号が記載されていた。

聖アンデレ聖公会教会では、待降節第1主日にあたる12月1日にクリスマス・マーケットが行われ、クリスマスツリーの飾り、おもちゃ、ベルギー・ワッフル、グリューワイン(ホット・ワイン)など、クリスマス向けの品がたくさん販売される。

12月22~23日はエルミタージュ庭園で、雑誌「シーズンズ」主催のクリスマス・マーケットが行われる。プレゼントやクリスマスツリーの飾りを購入したり、クリスマスのスイーツを試食したり、大型ブランコにのったり、スケートを滑ったり、ヴェルテプ(2層からなる木箱の中で人形を動かす芝居)を見たりすることができる。

住所

プーシキン美術館個人所蔵品分館:Volhonka Street 10 (www.arts-museum.ru)

チャイコフスキー・コンサート・ホール:Triumfal'naya Plaza d.4/31 (www.meloman.ru)

音楽院大ホール:Bol'shaya Nikitskaya 13/16 (www.mosconsv.ru)

聖アンデレ聖公会教会:Voznesenskii Street 8 (www.standrewsmoscow.org)