不満噴出した1年

12月24日、モスクワ都心のサハロフ・アカデミー会員大通りでのデモに集結したモスクワ市民=マックス・アブデエフ撮影

12月24日、モスクワ都心のサハロフ・アカデミー会員大通りでのデモに集結したモスクワ市民=マックス・アブデエフ撮影

シンクタンク「戦略策定センター」は2011年に、翌年(つまり2012年)のロシアの動向について、政治危機、不満の増大、政権の権威失墜を予測した。結果的に予想はほとんど的中することになった。ロシアの今年の主な出来事を振り返る。

大統領は目下敵なし

 今年最大の出来事はやはり統領選挙だプーチン氏想通り勝利した

 プライズもあった。つは、政界のウトサイダーでもある企業家ミハイル・プロホロフ氏がに食い込んだことだ。その理由、社会がニューフェースを求めていることだという見方で専門家は一致している。

 ーチン大統領の支持率はから今年前半盤沈下たものの、それでも他の政治家よりは高い。最低を記録したのは年8月の37%で、秋には4550%に持ち直した。10月の地方選挙での効果的キャンペーンほかに汚職摘発も影響しているとみられる。

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抗議デモ

野党は大抗議集会

 ずか数万の人々頭に出て政府批判を叫ぶという大きな社会変化も起きた。

 2011年12月4日の下院挙の当日、党勢力がのモスクワの街頭に繰り出したのを発端として議集会が首都で相次いで開かれた。

 ロトナヤ広場での抗議集会(参加者は警察発表で2万5000、主催者発表で15サハロフ通りでの集会(同3万10人)など運動が立て続けに展開された。らには間の鎖ドーボエ環状道路ぐるりと囲んだ。月6日に、デモ参加者と警官の衝突に至った。

 連の抗議運動の結果、政党法が改正されて政党設立が著しく容易になった。10月の地方選挙では十の新党が選挙に参加した。は与党に敗れたが、専門家たちは、本当の戦いはこれからだ、と確信している。

高官の汚職摘発続く

 人の高官が相次いで汚職がらみで罷免され特に統領の側近だったセルジュコフ国防相が資産売却に際しての巨額詐欺事件で更迭されたことは大きな響を呼んだ。ロシア独自の衛星測位システム「グロナス 」(ロシア版S)開発者も別の事件で罷免された。

月にウラジオストクで開催されたアジア太平洋経済協力会議(C)サミットでも査当局によると、催運営費から9300万ルーブル(約2億4)が横領された

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APEC

東にシフトする外交

 シアはアジアかヨーロッパかの問題に関しては、プーチン大統領いわ「ことさらに何もする必要はなく」、ロシアの方への方向転換は行している。APECサミットも収まるところに収まった形だ。ドベージェフ首相が「まだ半分は眠っている」としたロシアの潜在力いかに実現するか重要な問題だ。

WTO加盟

 ロシアが1993年に申請を行っていた世界貿易機関(WTOへの加盟今年8月にようやく実現した。加盟の是非に対する議論はいまだに続いている。ただ、世界銀行の予測では、加盟によって長期的にはロシア経済は11%成長するという。ロシア企業の生産性と競争力が高まる一方で、関税引き下げにより商品とサービスの価格が下がるためだという