ロボット用アプリに注目

=Vostock Photo/ロイター通信撮影

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ロシアの大手インターネット会社「Mail.ru Group(メール・ル・グループ)」の共同創設者である、ドミトリー・グリシン氏が設立した投資会社「Grishin Robotics(グリシン・ロボティクス)」は、ロボットのアプリ販売サイト「RobotAppStore(ロボット・アップ・ストア)」に25万ドル(約2000万円)を投資した。

あらゆるアプリが登録可能 

ロボット・アップ・ストアは2011年に設立されたアメリカの会社で、本社はカリフォルニア州サンフランシスコ市にある。これはロボット技術に応用できる、クラウド・コンピューティングの発展を目指した新しいプロジェクトだ。ロボット・アップ・ストアには、掃除機ロボット、レゴ・マインドストームNXT、人間型ロボットなど、いかなる種類のロボットでも、その操作用であれば有料、無料どちらのアプリケーションも登録可能となっている。

唯一の制限は、アダルト・コンテンツの含まれる、セックス・ロボット用のアプリケーションが禁止されているぐらいだ。グリシン・ロボティクスのヴァレリヤ・コミッサロワ事業発展部長はこの制限について、ロボット・アップ・ストアは青少年を含む幅広い層を対象としたプロジェクトであるため、セックスをテーマとしたアプリケーションはふさわしくないからだと説明している。

ロボットの販売数はすでに3千万体に 

グリシン・ロボティクスは、このプロジェクトが商業的に非常に大きな可能性を秘め、ロボット技術の全般的な発展に弾みをつけると考えている。アメリカの市場調査会社「ABI Research(ABIリサーチ)」の専門家は、パーソナル・ロボット市場の規模が2015年までに180億ドル(約1兆5000億円)に拡大すると予測している。ロボット・アップ・ストアの関係者による、UNECE、IFR、BCCリサーチなどの調査会社のデータにもとづいた評価では、エンド・ユーザーに販売されたパーソナル・ロボットは、3000万体に達した。2018年までにはこの数字が1億体になると考えられている。ロボット・アップ・ストアのイーラッド・インバー社長は、ロボット用アプリケーション市場が、スマートフォン・アプリケーション市場と同等の急速な成長を示すだろうと考えている。

西側の大学とも提携 

グリシン・ロボティクスの関係者によると、このプロジェクトがロボット分野で有望な技術であるからというだけでなく、すでに実現可能性を証明し、著しい成長の潜在性を示している商業プロジェクトになっているからという理由で、このプロジェクトに関心を持ったという。

ここはロシア系の投資会社ではあるが、ロシアの開発に商業的潜在性を見いだしているわけではない。ロシアにはロボット技術分野でこれまで積み上げてきた実績はあるが、その製造品のほとんどが軍事産業や宇宙産業の関連品で、外国企業が投資しにくい状況となっている。グリシン・ロボティクスはアメリカで登録された法人だ。

ヴァレリヤ・コミッサロワ事業発展部長は、同社がすでに使用可能な製品の投資に集中し、技術への投資は行っていないと述べた。多くのロシアの大学と提携せずに、現在カーネギー・メロン大学やマサチューセッツ工科大学などの西側の大きな大学との提携に集中しているのは、これが理由だという。

*記事全文(ロシア語のみ)