モスクワでトロリーバスの運行開始

トロリーバスLK-1、1934年。

トロリーバスLK-1、1934年。

1933年の今日、11月15日にモスクワでトロリーバスの運行がはじまった。路線は、ベラルーシ駅から現在の地下鉄ソーコル駅周辺地区まで、7.5キロの区間だった。

モスクワ都心から郊外に向けてトロリーバス路線を建設するというアイデアがはじめて浮上したのは1924年のことだ。その後、1932年に再度この案がとりあげられ、国産の実験用トロリーバスの車体2両を生産する指令がだされた。

モスクワへのトロリーバス導入の提唱者、ラーザリ・カガノヴィチ(当時はモスクワ地区第一書記で、のちに運輸人民委員)のイニシャルLKが、その2両にイニシャルとして付けられた。ちなみに彼は、1930年代のモスクワでの地下鉄建設にも大きく貢献している。 

1933年10月に、最初の路線が、ベラルーシ駅からフセフスヴャツコエ村(現地下鉄ソーコル駅周辺地区)まで、全長7.5キロの区間に建設された。フセフスヴャツコエ村には、小さなガレージと修理場が建てられ、準備完了となった。

1933年11月4日に、2両のトロリーバスがガレージに移送され、5日にニキータ・フルシチョフと「受け入れ委員会」が乗り込んで、実験走行を行った。

定期運行は、11月15日午前11時より開始された。

翌年に第2路線も開通 

翌1934年1月には、路線は、「赤の広場」に隣接する「革命広場」まで延長された。同年12月には、第2路線が都心からアルバート通りを経由して、ドロゴミーロフスカヤ・ザスターヴァ(関所)まで開通した。これは、クトゥーゾフ大通りと大ドロゴミーロフスカヤ通りが交差する地点だ。

年末までに両路線には、36両のトロリーバスが運行するようになった。

現在では、モスクワのトロリーバスには、8つの車庫と88の路線があり、専用の修理工場が稼動しており、約3000名が関連の仕事に従事している。

毎日、1600両以上のトロリーバスが、のべ100万人以上の乗客を運んでいる。

トロリーバスの乗り方 

モスクワはじめロシアの都市では、バス、トロリーバス、市電の路線が市内を網羅している。だから、これらを乗り継げば、どんな通りにも行けるが、路線が複雑なので、

路線図をキオスクなどで購入したほうがよい。

バス停には、行き先と路線番号が記されており、車内でも駅名がアナウンスされる。

料金は、1回の乗車が25ルーブル(約63円)で、地下鉄とおなじく、距離に関係なくどこまでも乗れる。回数券もあり、地下鉄駅の近くにある専用キオスクで買うことができる。切符が窓に貼られていて、目印になっている。車内で運転手から購入してもいいが、やや割高になる。

乗車はいちばん前の扉から。それ以外の扉から乗ると、キセルになってしまう。

乗車すると、切符を通す機械とバーがある。矢印の方向に切符を入れると、ランプが青になる。それで切符を受けとり、バーを押して、中に入る。

降りる際は、その停留所の手前で、柱についたボタンを押して、運転手に知らせる。