ヴィクトリヤ・シニツィナとルスラン・ジガンシン組が銅メダルを手にした =ロシア通信撮影
ペアで金、銀、アイスダンスで銀
ペアでは、タチヤナ・ボロソジャルとマクシム・トラニコフ組は金メダル、ベラ・バザロワとユーリ・ラリオノフ組は銀メダルを、またアイスダンスでは、エレーナ・イリイヌィフとニキータ・カツァラポフ組が銀メダル、ヴィクトリヤ・シニツィナとルスラン・ジガンシン組が銅メダルを手にした。
イタリアのペアのニコーレ・デラ・モニカとマッテオ・グアリーゼ組は、結果は最後の7位だったものの、3年半前に氷上に上がったローラー・フィギュア・スケートの世界チャンピオンの演技は注目を浴びた。タチヤナ・トチミャニナとマクシム・マリニン組を2006年トリノ五輪で金メダルに導いた、1984年サラエボ五輪チャンピオン、オレグ・ヴァシリエフ氏が、このイタリアのペアを指導している。
姉弟対決は弟に軍配
アイスダンスの順位がどうなるかは、大会前にほぼ明らかだったものの、2012年ヨーロッパフィギュアスケート選手権で銅メダルを獲得している、エレーナ・イリイヌィフとニキータ・カツァラポフ組は、完璧な演技とはならなかった。オリンピック・チャンピオンのカナダのテッサ・ヴァーチュとスコット・モイア組に、15ポイント以上の差をつけられた。
3位の座は、2011年世界選手権で銅メダルを獲得していた、アメリカのマイア・シブタニとアレックス・シブタニ兄妹が占めると考えられていたが、フリーでアレックスの足がつって中断せざるをえなくなり、うまく滑り切れなかった。シブタニ組は結局4位にとどまった。
ヴィクトリヤ・シニツィナとルスラン・ジガンシン組は、ドイツ代表として出場したルスランの姉のネッリ・ジガンシナとアレクサンダー・ガージ組より好成績を収めた。世界ジュニア選手権で金メダルを獲得しているシニツィナ・ジガンシン組は、今大会で銅メダルを手にし、中国杯の不本意な結果を覆した。
ロシアのもう一組のクセニヤ・モニコとキリル・ハリャヴィン組は6位に終わった。
1位はパトリック・チャン
男子シングルでは、世界選手権で2度優勝しているパトリック・チャンが、堂々の演技で1位となった。チャンは今大会の前に出場した日本の木下グループカップ・フィギュアスケート・ジャパンオープン2012でも、スケートカナダでも、思うような滑りを見せられず、カナダでは2位に終わっていたが、今回はショートとフリーの2日間で4回転ジャンプを3回成功させ、見事な演技を見せた。チャンは男子シングルの本命に変わりないことを証明した。
ロシアのコンスタンチン・メニショフはショートで2位につけたが、ライバルの活躍により、3位とは1ポイント以下という僅差で4位に終わった。
小塚崇彦は2位
2位は小塚崇彦だった。小塚は2回の4回転トゥループに失敗し、トリプル・ループとトリプル・トゥループになったが、チェコの近いライバルであるミハイル・ブジェジナより上位に立つことができた。229.99ポイントを獲得し、2012/2013 ISUグランプリシリーズのファイナリストのひとりとして日本に帰国することができた。小塚にはおめでとうといいたい。
「今回はファイナルに行きたいという気持ちが強く、そのせいでとても緊張してしまいました。練習ではうまく滑れていたので、それがファイナル出場へとつながったのでしょう」と小塚は述べた。
*元原稿
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