住宅抵当貸付金額が急増

写真提供:401(K) 2012, flickr.com

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10月までにロシアの銀行は、約50万件、7000億ルーブル(約1兆7700億円)の貸付けを行った。この金額は昨年1年分に当たり、今年度は1兆ルーブル(2兆5000億円)を超える可能性もある。

件数も金額も今年に急増 

ロシア中央銀行のデータによると、ロシアの銀行は9ヶ月間で、6986億ルーブル(約1兆7700億円)の抵当貸付を行った。これは昨年同期比1.5倍になる。10月1日にかけての銀行の抵当付き負債残高は、1兆8000億ルーブル(約4兆5500億円)に達した。貸付の行われた件数は今年初めから47万5823件で、去年1年間の件数を40%上回っている。平均抵当貸付利率は、1月の年利11.8%から、9月の12.3%まで伸びた。

不動産担保貸付局の、最も楽観的な見通しが現実になっている。同局は、2012年に8000億ルーブルから1兆ルーブル(約2兆円から2兆5000億円)の抵当貸付が行われるだろうと予測し、同局分析部門責任者のアンナ・リュビムツェワ氏は、「1兆ルーブル(2兆5000億円)の上限、最大1兆1000億ルーブル(約2兆7800億円)付近で予測が実現する」と考えている。また同局は、今年末に12.5%まで伸びるという、利率の予測を変更しない。

連邦登記・台帳・地図作成監督庁のデータによると、今年前半に登録された不動産購入の20%強で、抵当貸付が利用され、初めてこのような高い割合となった。不動産担保貸付局の評価によると、特に新築物件の販売で貸付を利用する割合が増えているという。

秋口に鈍化した理由は 

大変好調な数字だが、貸付がすこし鈍ってきている。通常、秋の貸付額は増加するが、中央銀行によると今年は状況が少し異なり、8月に950億ルーブル(約2400億円)だったのが、9月は870億ルーブル(約2200億円)に下がった。

リュビムツェワ氏は「貸付額の鈍り」を認め、この理由を有効需要が飽和になるレベルまで利率と住宅価格が伸びたことにあると指摘する。

ズベルバンク小口貸付部門の責任者であるナタリヤ・アルィモワ氏は、9月の貸付の鈍化について、秋に金利が上がることを予測した消費者が、夏のうちに購入しようと殺到したためだと考えている。アルィモワ氏はさらに、ズベルバンクでは今年初めの利率から1%しか上がっていないことを説明したうえで、消費者が警戒し過ぎたと述べた。

リュビムツェワ氏は、来年貸付金額が最大20%増えると予測する。「一定の停滞は予期しているし、これは悪いことではない。貸付があまり急速に増えると、サブプライム領域に入ってしまい、抵当市場のバブル化を引き起こしてしまう」。