オスタンキノ・タワー=タス通信撮影 |
1957年にコンペが行われ、1年間の選考をへて、建築家レオニード・バターロフ、ドミトリー・ブルディンと、設計者ニコライ・ニキーチンの案が選ばれた。
1960年夏に、いったん着工したが、1年後には土台の信頼性に疑問が生じ、徹底した調査がなされたあとで、ようやく最終案が作成、承認され、64年4月22日に正式に着工。67年11月に一通りの完成を見た。
1967年11月5日に、稼動開始が許可され、この日をもって、オスタンキノ・タワーの誕生日と定めている。同日ただちに、4つのテレビ番組と3つのラジオ番組の放送を始めた。
モスクワ名物となった「第七天国」
地上328~334メートルのところには、3階のレストラン「第七天国」が設けられた。このレストランは、40分で360度回転し、モスクワのパノラマを楽しめるようになっているが、現在は改修中。
展望台は337メートルのところにあり、床はガラス張りで真下が見下ろせる。
火災と改修
寿命300年の設計だったが、やはり老朽化と事故はまぬがれず、2000年8月27日に、火災が発生した。出火したのは460メートル地点で、消化隊員やタワーの職員など3人が犠牲となり、電気、通信系統やエレベーターなどが損傷した。事故後、改修工事が行われ、ケーブルには不燃性の材料を使い、エレベーターは高温に耐えられるようにするなど、安全対策が抜本的に見直された。
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