次世代材料への大きな期待

=タス通信撮影

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現在の航空券の価格には、燃料費が大きく影響しているが、飛行機の製造に新たな複合材料が使用されるようになれば、航空券の価格が下がるかもしれない。例えば、炭素繊維は、機体の重量を著しく軽減するため、燃料コストを抑えることができる。

次世代材料を使うことで、自動車の価格も下がる可能性があるし、鉄道、飛行場、都市整備の運営はよりスムーズになり、医療分野では、内臓移植用の移植片がつくれるようになるかもしれない。 国際的な専門家は、2020年までには世界で、分子レベルでつくられる次世代材料が使用されるようになると考えている。デニス・マントゥロフ産業・貿易大臣は、10月24日に行われた現代化大統領会議の会合で、ロシアの複合材料の生産量が、2020年に向けて10倍から20倍に増加する可能性があると報告した。

国際的な専門家は、2020年までには世界で、分子レベルでつくられる次世代材料が使用されるようになると考えている。デニス・マントゥロフ産業・貿易大臣は、10月24日に行われた現代化大統領会議の会合で、ロシアの複合材料の生産量が、2020年に向けて10倍から20倍に増加する可能性があると報告した。 

 

-この分野の発展に期待されているのはなぜでしょうか。 

次世代材料は、ロシア経済のあらゆる領域の競争力向上や、革新的発展の重要な要因となるからです。

複合材料は、従来の材料よりも軽く、耐久性に優れ、長持ちし、腐食の心配がなく、高温にも耐えますし、材料生産の段階で、特殊な課題のある具体的な製品に合わせて設計することができます。消費者にとっては、建設期間が短くなる、利用コストが下がる、これらの材料を使用したシステムの寿命が延びるなどの利点があります。より革新的なバイオ複合材料は、グリーン経済の観点からとても重要です。例えば、自動車の重量が軽減されれば、ガソリン代だけでなく、有害な排出物も減るわけです。

 

-最初に複合材料が使用されたのは軍需産業ですが、ここ10年世界は、民間需要の分野でも、こうした材料を広く使用する課題に取り組んでいます。ロシアではどの分野で優先的に使われるのでしょうか。 

どの分野でも戦略は同じです。競争力を高めるために、複合材料の大きな産業をつくろうとしています。

潜在的需要の観点からすれば、建設、交通、エネルギー、機械製造、都市整備、石油・ガス採掘、非鉄金属、化学、石油化学などの分野が優先的です。

 

-次世代材料の価格はどれほどになりますか。 

初期段階では、複合材料に限らず、他の革新的製品やソリューションも、従来品よりも高い価格で購入しなければなりません。しかしながら、維持コストが低いことから、ライフサイクル全体では、結果的により安く効果的になるのです。

 

-企業が、次世代材料がこれらの分野に使用されることに抵抗を示す可能性はありませんか。 

ロシアの次世代材料分野の潜在的可能性については、楽観的に見ています。さまざまな省庁、地域、発展研究所がこのような材料の導入を、すでに行っています。

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