ロシア 米国が資金援助する大量破壊兵器を廃棄するための計画を更新しない意向

ロシア政府は、米国が資金援助する大量破壊兵器を廃棄するためのナン・ルーガー計画の期限が切れた後、更新しない意向。

ナン・ルーガー計画の枠内で1990年代初期から米国の資金でロシアの余分な核弾頭、老朽化した戦略ミサイルや化学兵器および生物兵器が廃棄された。コメルサント紙が伝えた。

 ロシアは、これまで2度にわたってナン・ルーガー計画を更新してきたが、今回は更新しない意向。

ナン・ルーガー計画の期限は2013年5月に切れる。米国防総省と米国務省は更新を望んでいる。これに関する協議は数ヶ月に及んでいるものの、依然として成果はないという。米国務省筋がコメルサント紙に伝えたところによると、「ロシア側は、これ以上米国の資金援助を必要としてはおらず、ナン・ルーガー計画の枠内で行われている課題を自分たちで解決できると伝えた」と話した。

ロシア外務省は、「合意はロシアに対する差別であり、両国にとって難しい時代だった1990年代に調印されて以来、見直しが考慮されていない」と指摘しほか、ナン・ルーガー計画停止に関するもう一つの理由として、計画を実施する過程で米国がロシアの大量破壊兵器に関する「敏感な情報」をあまりにもたくさん入手していることが懸念されていると指摘した。

 

「ロシアの声」から転載

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