USAID、ロシアでの活動を閉鎖

ロシアの非営利団体の最大のスポンサーであったUSAID(米国国際開発庁)が、月曜をもって、ロシアでの活動を終える。人権保護団体はこのことを不穏なシグナルと見なし、多くの非営利団体が損失を受けると強調している。

USAIDはロシアにおいて市民社会、民主主義、人権が強化されていくよう支援してきた。また、健康問題への取り組み、特に結核、HIV、AIDSとの闘い、孤児や妊婦への援助、エコロジー分野、自然環境保護に関するロシアのプロジェクトへの支援などにも取り組んできた。国務省の発表によれば、USAIDは20年間にわたるロシアでの活動で、様々なプログラムに約27億ドルを費やした。うちの約3分の1が民主主義の発展に当てられていた。

USAIDの活動停止について、イニシアチヴをとったのはロシア側だった。ロシア政府は同組織が資金分配を通じて、政治的なプロセス(様々なレベルの選挙を含む)に影響を及ぼしている、と考えた。米国政府はこの非難を断固として拒絶している。

USAID活動停止に先立ち、非営利団体に関するロシアの国内法が可決された。同法によれば、外資をもとに政治活動を行う非営利団体には「外国の代理人」の地位が与えられる。法律は今年11月に発効する。

(「ロシアの声」より転載)

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