イジュ・アフトがクラシック・シリーズの生産終了

=タス通信撮影

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ロシア自動車最大手「アフトワズ」の子会社である「イジェフスク自動車工場(イジュ・アフト)」(公開株式会社「合同自動車グループ」)は、9月17日、ラーダ車のクラシック・シリーズの生産を終了した。代わりに新クラシック・モデルのラーダ・グランタ(Lada Granta)が生産される。

記者団の前に登場した、「合同自動車グループ」のアレクセイ・アレクセーエフ社長は、「『クラシック』に感謝を、ラーダ・グランタに挨拶を」と述べた。

しかし、クラシック・シリーズの生産は終了するものの、生産日より36カ月間の保証期間は有効となる。

「『イジェフスク自動車工場』は、この自動車に対する保証メンテナンスの義務を果たし、36カ月間は、欠陥が発見された場合に、お客様に無料で修理いたします。また、ディーラーのネットワークを通じて、部品の供給も継続します」とイジュ・アフトは伝えた。

クラシック車、相次いで生産終了

VAZ-2104モデルは、2001年からイジェフスク自動車工場で生産され、2005年、Lada-2104をもとにしたピックアップトラックIJ-27175(ロシア人はこの車をピロシキと呼んでいる)が、これに加わった。アフトワズは昨年春、イジェフスク自動車工場の売買関連書類の手続きを待たずして、VAZ-2107の量産を開始した。

2000年初めから昨日までにイジェフスク自動車工場で生産されたクラシック・シリーズの自動車は、計38万台以上になるが、今年4月、アフトワズはLada 2107(VAZ-2107)の生産を終了する決定を行い、今回、VAZ-2104とIJ-27175についても同様の決定がなされることとなった。

最後に生産された暗紅色のLada-2104は、工場の博物館に贈られた。

「今日別れを告げるLada-2104は、過去のものとなったが、ロシアで最も人気のあるモデルの一つであることは変わらない」と、ウドムルト共和国のオレグ・ラジオノフ産業エネルギー相は述べた。

ロシア国産車の時代の終焉? 

この瞬間から、クラシック・シリーズの中心的顧客となってきた、ロシアの別荘滞在者や小規模な商売人は、イジェフスク自動車工場の主要な生産モデルとなるラーダ・グランタに慣れることを強いられる。すでに一部のロシア人は、グランタという呼び名をつけた。だが、アフトワズは、その増産を急ぐことは予定していない。

それでも、イジェフスクの街では、今年中の増産を望む声が大きい。今年8月に2000台、9月に4000台が生産されており、アフトワズの生産計画では、10月から12月までの月間生産数を7200台としているが、イジェフスクは、せめて月8000台生産することを希望している。

イジェフスク自動車工場では、2014年からルノー日産の低価格車の組立ても開始される予定だ。しかし、ここでの新しい自動車の設計開発については、一切話題に出てこない。その理由は、第一に、もはや設計者がいないこと、第二に、アフトワズ、正確に言えば、その戦略を左右する株主であるルノー日産の管理下では、純ロシア車の設計開発など課題に入っていないことだ。

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