1878年の今日、サンクトペテルブルクに、ロシア初の女子大学である「ベストゥージェフ女学院」が開校した。
校名は、初代校長である歴史家コンスタンチン・ベストゥージェフ=リューミン(1829~97)の名からつけられた。
帝政ロシアでは、1870年代まで、女子の大学進学は許されず、向学心に燃える富裕層の子弟はヨーロッパ(フランスやスイス)へ留学し、「西欧にかぶれて」帰ってきた。
こうした状況から、ロシア政府は何らかの対策を講じる必要にせまられた。
1869年にロシア最初の高等女子専門学校が、医師と教師の養成機関として、サンクトペテルブルクとモスクワに創設された。
1873年には、政府内に委員会が設けられ、女子高等教育機関に関する計画を策定。75年には、政府の決定で、女性が高等教育を受けることが可能となった。
この機会を利用して、ウラジーミル高等女子専門学校の創設者たちとアンドレイ・ベケートフ(植物学者でペテルブルク大学総長、詩人アレクサンドル・ブロークの母方の祖父)が、1878年に、首都に女子高等教育機関を開設する許可を得た。
こうして、同年9月20日に、ゴローホワヤ通り20番地にあるアレクサンドロフスカヤ女子ギムナジウムの構内で、ベストゥージェフ女学院の開校式が行われた。
ロシア・ビヨンドのニュースレター
の配信を申し込む
今週のベストストーリーを直接受信します。