=PhotoXPress撮影
先週金曜日、モスクワ市中央行政管区は、9月24日からゴミの分別実験を同管区内で始めることを伝えた。9カ所のゴミ集積所には、段ボールと紙、ガラスとプラスチック、金属製の缶、生ゴミが入る、色分けされたコンテナが設置される。新たな設備で混乱しないよう、管区政府は家庭でごみを異なる袋に分別してから持ってくるよう、すすめている。
家庭ごみの分別は、スウェーデン、オーストリア、ドイツ、ノルウェー、フィンランド、スペイン、デンマーク、日本、アメリカ、カナダで行われている。いくつかの国は、分別しなかった場合に罰金も課している。
2年前の実験はあえなく失敗
モスクワでは2010年から2011年にこのような実験が行われ、コンテナがいくつかの管区の集積所に設置されたものの、モスクワっ子は分別を面倒くさがり、一つの収集庫にすべて捨ててしまったため、実験は失敗に終わった。
今年8月、政府再びモスクワのクジミンスキー林園に分別用のコンテナを設置したが、ここでは新しい方法を取った。色の異なるコンテナを既存の収集庫の近くに置いたのだ。管区政府によると、モスクワっ子が従来の捨て方と分別の、どちらかを選べるようにするという。分別を選ぶ人のために、コンテナ付近に案内をする人間も待機させる。すべてのコンテナが、特別なトラックで毎日運ばれ、収集されていく。
これまで定着しなかった理由は
「モスクワのさまざまな場所で分別プロジェクトを見ましたが、多くが無意味に終わっています。モスクワっ子が悪いわけではありません。これは、分別をただ言われた通りに、または仕方なく組織している役人の問題です」と、環境保護団体「グリンピース・ロシア」の有毒物質関連プログラムの責任者であるアレクセイ・キセリョフ氏は語った。
同氏によると、モスクワ市北行政管区で分別されたコンテナのゴミが、市民の目の前で一つの収集庫にまとめられた例もあるという。
「特別自然保護区で、分別されたゴミが同じ袋に入れられていたという話も有名です。市民は収集庫の中を見て確認しているんです。市民を馬鹿にしてはいけません」。
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