1980年7月25日にカーター大統領が署名した大統領指示第59号は、核戦争の計画および実行に関する幅広い権限を大統領に与えるもので、潜在的な敵に対する先制攻撃の可能性も排除されていない。
特にこの文書のなかでは、核兵器を持たない通常戦力に対する核攻撃であるならば、甚大な災害にはつながらないとの考えが示されている。
戦略の主な部分は、核攻撃対象の発見、攻撃とその被害状況の評価からなっている。
大統領指示第59号はソ連のアフガニスタン侵攻と中東における不安定という冷静真っ只中で出されたもので、それを背景に核攻撃に対する責任障壁を下げようという決断がなされたと考えられる。
(「ロシアの声」より転載)
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