外国軍撤退後のアフガン情勢を憂慮

ラブロフ外相 =エデゥアルド・ペソフ/ロシア通信撮影

ラブロフ外相 =エデゥアルド・ペソフ/ロシア通信撮影

9月12日、カザフスタンの首都アスタナで、第20回アジア相互協力信頼醸成措置会議(CICA)が行われ、その席でロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は、アフガニスタンの国際治安支援部隊(ISAF)が2014年に撤退した後も、外国の軍事基地が同国に残すのは矛盾しているとの考えを明らかにした。

アジア地域を含む世界には、多くの問題と脅威が残っている。特に心配なのが、北アフリカからアフガニスタンにいたる“不安定な三日月地帯”の発生だ」。

ラヴロフ外相は大臣会合の席でこう述べたうえで、外国の軍事基地を残すことに反対する立場を表した。

ロシアは外国の常駐基地維持に反対

「2014年に国際治安支援部隊はアフガニスタンから撤退するが、外国の軍事基地は残す、という矛盾した発表が行われているなど、この国の情勢の行方について懸念せずにはいられない。対テロ任務が終わったと言い張るのだから、アフガニスタンの課題とは無関係な他の目的で軍事基地を残すという意味なのか、その辺をはっきりさせる必要がある。我々の目的は、隣国や世界にテロや麻薬の脅威を及ぼさない、平和で平穏なアフガニスタンにすることだけだ」。

ラブロフ外相は、7日のモスクワの記者会見でも、アメリカが常駐基地を存続させる計画だとの情報を得ているとして、それに反対する考えを示していた。

 アジア相互協力信頼醸成措置会議の役割を強調

ラブロフ外相は、アジア地域のプロセスが「突きつけられた問題や脅威に対する効果的な答えを探すことを目的に、結束することが必要不可欠だということを教えている」と述べ、「CICAが相互補完的な地域機構のネットワークの一部である、ということが認められたことは嬉しい。CICAの活動は、同権、相互利益尊重、互恵にもとづいた、国際問題の集団的解決を推進する」と述べた。

カザフスタンのナザルバエフ大統領は、次回のCICA開催までに、この会議が組織に変わることを期待した。「この会議には、組織に変わるための重要なポテンシャルがある」と述べた。

アフガンの不透明な先行き

アフガニスタン作戦には、対テロ戦のためのアメリカ軍率いる多国籍軍、NATO(北大西洋条約機構)が派遣している国際治安支援部隊が参加している。これらの指導部によれば、軍と部隊の主な課題は、アフガニスタンの過激派「タリバン」と国際テロ組織「アルカイダ」の武装勢力を掃討することである。

2014年末にこれらの外国の軍隊の大部分が、完全にアフガニスタンから撤退し、その後は30万人以上のアフガニスタンの兵士や警察が、国の治安を守って行く。その支援と装備のため、NATOは毎年41億ドルを投入する計画だ。