上出来とは言えず

=タス通信撮影

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ロンドン五輪でロシアチームは、獲得メダル数で中国にわずかに及ばず第3位となった。終盤の追い上げにより国の威信は保たれ、ロシア選手団は好成績を収めたとみなされよう。最後の数日はロシアチームにとってゴールドラッシュとなり、メダル総数だけでなく金メダルの数でも北京大会を上回った。これはプロスポーツへ巨額の国家予算を投入する現在のシステムが成果をもたらしたことを意味しているが、それでもメダルの予想は大きく外れた。

ロンドン五輪では期待の大きかった種目では敗れ、誰も注目していなかった種目でメダルを獲得した。今回の五輪ではフェンシング、射撃、水泳に大きな期待が寄せられていた。一方、柔道、カヤック、カヌー、バドミントンといった種目での活躍は予想されていなかった。

しかも、驚くべき一致と言えるが、これらの種目は、国家の要人たちをとくに喜ばせた、いわゆる「大統領の種目」である。

大統領が自身の報道官を通じて「誰も解任の憂き目に遭うことはなく、活躍した選手たちはほどなくプーチン氏自身によって表彰される」と発表したのも偶然ではない。

もしも柔道がなかったなら、オリンピックの第1週は祖国のスポーツにとって悪夢となったであろう。

ロシアのメダル獲得数(1908年~2012年)

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柔道のヒーローとなったエツィオ・ガンバ監督は、今回のオリンピックにおける体系的で正しいアプローチのほとんど唯一の成功例と言えよう。

それでも、メダルの多くは予想に反して、記録に逆らうように獲得された。確かに、個々のメダルの陰には血の滲むような努力があったが、輝かしい伝統をしっかり守ったシンクロナイズドスイミングや新体操などを除けば、圧倒的な強さで優勝したロシアの選手はいなかった。

ロシア人は毎日、新たな希望に期待をかけたが、「彼女は絶対に獲ります」との声はだんだん小さくなっていった。エレーナ・イシンバエワが銅メダルに終わり、競歩のボールチンが途中棄権した後は、シンクロナイズドスイミングと新体操の選手たちの成功を妨げないことに腐心していた。

一つ一つのメダルの陰には選手たちの長期間にわたる懸命の頑張りがあった。

ロンドンでロシアが獲得した多くのメダルの内訳は、銅に偏っていた。それは独自のアプローチの結果だった。

ロシア・チームはメダル獲得者の数の多さで、どうにかオリンピックを乗り切り、不首尾に終わった選手の代わりに別の選手が勝利をものにした。