シリアに関する国連決議採択に遺憾の意

「ロシア代表団は、シリア危機解決に向けた対決的アプローチを緊迫化させるだけで、双方を対話の場へと決して導く事のない、ああした決議が採択された事を遺憾に思う。」

   国連総会は、シリア当局に対し、重火器の使用を止め諸都市からの政府軍部隊撤退を求める決議案を賛成多数で承認した。なお決議案には、ロシアの他、ベラルーシ、ベネズエラ、インド、中国、キューバ、南アフリカなど一連の国々が断固反対を表明した。

   サウジアラビアが中心になって準備した決議案は、準備の過程で大幅な修正を余儀なくされた。アラブ連盟が持ち出した対シリア制裁アピールやアサド大統領辞任といった要求は、決議案から除かれた。しかし文書のテキストでは、主な非難は、政府打倒を目指す武装在野勢力ではなくシリア当局に向けられている。

   またチュルキン国連大使は「国連総会は決議案を採択する事で、国連の手続き規則を無視した」と述べ「国連憲章に違反し、決議は、積極的にシリア問題に取り組み続けている国連安全保障理事会の領域を侵害している」と指摘した。