白軍=写真提供:ウィキペディア
シベリア独立宣言の日
ロシア革命後の内戦のさなかの1918年の今日、ピョートル・ボロゴーツキー(1863~1925)首班の暫定シベリア政府(シベリア共和国)は、シベリアの独立を宣言した。
また同政府は、ソビエト政権の法令をすべて無効とし、地主の土地所有を復活させることを発表した。
1918年6月初めに、白軍は、西シベリアのオムスク市を占領した後、民政移管を必要と考え、ピョートル・ボロゴツキーを招いたのである。彼は、革命前に国会議員を務め、左翼政党である社会革命党(エスエル)の創設に参加していた。
同党は、農民の広い支持を集めており、10月革命後の普通選挙(憲法制定会議選挙)でも過半数を占めたが、レーニン率いるボリシェビキ派が憲法制定会議を解散させてしまった経緯がある。
シベリアの独立宣言には、「今後、暫定シベリア政府以外のいかなる権力も、シベリアに存在しない」と述べられていたが、早くも同年10月には、アレクサンドル・コルチャーク(革命時に黒海艦隊司令官)の「全ロシア政府」を承認し、自ら解散した。
コルチャークは、イギリスの後援を受けて、ウラル以東に軍事独裁体制を樹立したが、やがて赤軍に敗れ、翌年末までにこの体制は崩壊し、イルクーツクで銃殺された。
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