モスクワ五輪閉会式。=セルゲイ・グネエフ撮影/ロシア通信
1980年の今日、モスクワで第22回夏季オリンピックが開会した。
この大会は、史上初めて東欧圏での開催となった。一部の競技、特に予選はキエフ、ミンスク、タリンで行われたが、決勝はすべてモスクワで行われた。
この大会は種目面でもユニークで、2大会ぶりに50キロ競歩が復活したほか、草ホッケーやセーリングなども実施された。
モスクワ五輪は、国際政治の荒波に翻弄された大会でもあった。1979年のソ連のアフガニスタン侵攻を受けて、西側諸国の一部の集団ボイコットという事態に発展した。
メダル獲得数は、東側諸国、特にソ連と東ドイツのラッシュとなった。ソ連は計195個、うち金メダル80個、東独は計126個、うち金メダル47個。
ソ連の金メダル数は、1984年のロサンゼルス大会での米国の83個に次ぐ記録である(ちなみに、2008年の北京五輪での中国の金メダル獲得数は51個)。ロサンゼルス大会は、米国のグレナダ侵攻を理由として、多くの東側諸国がボイコットした。
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