=アントン・チュロチキン撮影
5月23 、24の両日、ロシアアカデミー青年劇場で舞踏グループ『山海塾』の公演『とばり』が催された。舞踏家たちがロシアを訪れるのは『金沢舞踏館』が『腹中のむし』を上演した2010年11月以来。観客に公演の印象をたずねた。
日下部陽介氏(日本大使館参事官)
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お客さんの反応がとてもいいです。舞踏は日本で生まれたものなので すが、 天児さん(山海塾主宰)にとって舞踏 は 重力との対話なんです。他にない特徴を持ったダンスを学びに、たくさんの方々が見に来ています。例えば、ソクロフさんの「ファウスト」に出ているアントン・アダシンスキさんが舞踏に関心をもっています。日本のダンスがロシアの芸術といろいろ交流をして、お互いの文化を深め合い 、ダンスをより面白いものにするのにとても役立つと思います。
アルフェーニヤ・タラカーノワ氏(作曲家)
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照明のサジ加減によって、運行する天体の感覚が創り出されていたのは趣深いですね。舞踏手たちのフィギュアが、まるで太陽系の惑星であるかのように、この世に生命が誕生する感覚を呼び起こすのです。混沌から宇宙や星座たちが出現するようなイメージでした。 私は、かねてからこの公演を観たい と思い、この集団のことをいろいろ耳にしてきましたが、その機会がついに訪れて感無量です。
アンドレイ・アラーロフ氏(生物有機化学研究所員)
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舞踏へ足を運ぶのは二度目です。二年前に初めて観た時はよく分かりませんでした。やはり私にとってとてもエキゾチックなものです。もちろん、それはバレエではなく、肉体はとても重く、腕が上へ伸びているのですが、一度だけ跳躍がありました。ユーチューブで見た時には跳躍はなかったのですが。舞踏手たちはスローモーションで常に飛翔しているように 思われます 。
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