メドベージェフ首相、新内閣の人事案をプーチン大統領に提出

=ロイター通信撮影

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ウラジーミル・プーチン大統領は、財務省、経済開発貿易省、連邦反独占局の閣僚ポストに影響力を残す一方、ドミトリー・メドベージェフ首相は、その他のポストには「若く」「新しい」人員を選出し、両者の権力のバランスをとる見通しだ。

5月15日、メドベージェフ首相は新内閣の人事案をプーチン大統領に提出した。この日は、首相が連邦内閣についての命令案を提出できる、憲法で定められた期限の最終日であった。クレムリン関係者は新内閣の発足日を5月19日とみているが、実際には20日以降になるだろうというのが大方の見解だ。首相は閣僚候補とすでに話をしており、今後はプーチン大統領が各人物と面接を行う。

首相は、新閣僚や若い閣僚らで構成される「成長を見込んだ政府」を組織した。大統領は自身が希望する候補の入閣を強要しないことを首相に約束し、内閣結成をほぼ全面的に任せたという。ただし、財務省大臣候補のアントン・シルアノフ氏、経済開発貿易省大臣候補のアンドレイ・ベロウソフ氏、連邦反独占局長官候補のイーゴリ・アルテミエフ氏ら3名については、大統領と首相が事前に調整し、大統領が選出した。

この3名の候補は、メドベージェフ首相への影響力が大きいアルカディ・ドヴォルコヴィッチ氏、ミハイル・アブィゾフ氏、アレクサンドル・ヴォロシン氏とのバランスを取る役割になると考えられている。

副首相兼燃料エネルギー委員会会長のイーゴリ・セーチン氏は、現在の役職を維持せず、政権から離れるというのが多くの見方だ。また、内務大臣も同様だ。

エリヴィーラ・ナビウーリナ現経済開発貿易省大臣には、社会問題を担当する社会副首相の座への就任が持ちかけられていたが、内閣から去ると言われている。イーゴリ・シュワーロフ現第一副首相は、大統領および首相と近い関係でもあり、留任する見通しだ。メドベージェフ首相は、副首相兼政府機関職員管理大臣としてウラジスラフ・スルコフ氏を任命する予定であると政府関係者は語るが、本人は科学、革新、文化関連の担当を希望すると見られている。

「社会問題に取り組み、一つの目標に向かって一丸となる内閣を結成する必要がある」とアレクセイ・クドリン元首相は語気を強めた。プーチン前内閣では、寓話「ハクチョウとカワカマスとザリガニ」のように、異なる方向にけん引されながら政権運営が行われ、最適な解決策よりも、常に中立的な解決策が模索されていたため、多くのことが成し遂げられなかった。

プーチン大統領は、一勢力に全権を委任させるエリツィン元大統領の手法からの脱却をはかった。今政権では、プーチン大統領は変革を急がず、慎重に活動していくべきだと考えているようだ。

引用記事
http://www.vedomosti.ru/politics/news/1745641/kvota_prezidenta#ixzz1v1WMM834