第一回日ロ極東フォーラム

=ヴィタリー・アンコブ/ロシア通信撮影

=ヴィタリー・アンコブ/ロシア通信撮影

ウラジオストックで開かれていた第一回日ロ極東フォーラムにおいて、両国からの参加者は、医療、環境、農業、エネルギー分野など、様々な分野で協力していくことで合意した。

このフォーラムは、沿海州政府、日ロ協会、極東大学、沿海州対日友好協会の主催により開催された。

日本側からは、日ロ協会代表、国会議員、医療機関ならびに医師会の専門家、研究者、実業家など、100名以上が参加。ロシア側からは、沿海州やその他極東地域の団体や業界の代表が参加し、さまざまな合意書や契約書への署名を行った。両国の医師による会合では、小児癌患者を診療する専門家の育成プログラムを共同開発していくことを中心に、合同臨床研究や情報交換について合意がなされ、千葉県の癌研究センターや東京大学の提案で、ウラジオストックの医療機関と提携することが決定された。

フォーラムのプログラムに記載された全ての議題が合意に達したことは、特筆に値する。農業の有機栽培技術応用分野での共同研究事業や、北東アジアにおけるエネルギー安全特別フォーラムの招集、極東大学と北海道大学の両施設で環境変化を合同研究していくことなども決定された。

「ソラーズ」と「マツダ」は、沿海州で自動車組立事業を開始し、順次生産していく契約を締結した。「年10万台規模の生産を行う予定だ。この分野の発展は沿海州に多様な経済効果をもたらすもので、大変重要だと考えている」とウラジーミル・ミクルシェフスキー知事は述べた。

「フォーラムは、日ロの研究者や実業家の既存の関係を強化促進した。定期開催していくことが大切で、次回はルースキー島の極東大学新キャンパスで行われる予定だ」と、極東大学国際関係学部のタギール・フジヤトフ副学部長が説明した。

第一回日ロ極東フォーラムは、5月3日から4日にかけてウラジオストックで開催され、参加者はエネルギー、経済発展、環境、癌治療、農業発展、健康食品、文化交流、ビジネスマンの交流促進などの議題について、2日間話し合いを行った。

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