モスクワでコスプレ・フェスティバル開催

4月15日にモスクワで全ロシア・コスプレ・フェスティバル「日の出」が開催された。このフェスティバルの一環として、今年の8月に名古屋で開催される世界コスプレ・サミット(WCS)国際コンクールに出場する代表の選考会が行われた。

コスプレ・フェスティバル「日の出」

 ロシアのコスプレの歴史は、わずか12年と深くはない。最初のコスプレイヤーが登場したのが2000年で、ロシア各地でフェスティバルが行われるようになったのが8年前だ。

 主催者によると、「日の出」フェスティバルは、この規模としては最初のフェスティバルになるという。モスクワ市東部にある「イズマイロヴォ」コンサートホールのロビーは、漫画とアニメの主人公たちの姿で、文字どおり溢れんばかりだった。在ロシア日本大使館の後援で行われたフェスティバルのスポンサーに名を連ねたのは、カシオ工業、東芝、愛知テレビ、富士フィルム、ブラザー、ヤマハ、伊藤忠商事、ビジネスカー(トヨタ・レクサス車の公式ディーラー)ほかの各社だ。フェスティバルのプログラムには、カラオケ大会、アジア・ミュージックダンス、アニメ・ショー、ゲーム・ショー、そしてもちろん、WCSの代表選考会があった。

 ヤマハ・ミュージックの後援で、ロシア人の演奏によるJ-ロック・コンサートも行われた。

 「ロシアNOW」は楽屋で、11月の日本文化フェスティバル「J-フェスト」の一環として行われたヤマハ・ミュージック・アニメ・バンド・コンテストの優勝者、J-ロック・カバー・グループ「DORAMA」のボーカリスト、アントン・マトリンさんに会い、話を聞いた。「フェスティバルの印象は」との質問にアントンさんはこう答えた。「素晴らしいですね。日本大使館や日本の様々な会社が私たちのファンダムに積極的な関心を示してくれるのを見ると、とても嬉しい。日本の人たち自身が、ロシアのコスプレイヤーはトップクラスだと認めてくれている。出場者の衣装について、アントンさんは付け加えた。「驚きました。彼女らが衣装にどれだけお金を使ったか、想像もつきません」。

 出場者の多くは、両親に付き添われてやってきた。「この次は、親の私たちが出場しますよ」と、MMORPG「アイオン」の黒人に扮した出場者の両親は、笑顔で語った。実際、会場ではコスプレイヤーの家族たちに次々に出会った。

 そして待ちに待ったフィナーレの代表選考会。優勝したのは、漫画・OVA作品『聖闘士星矢』の衣装(アテナとゼウスの衣装)を製作した、ブレイカーとリリアン姫だった。選考結果が発表されたあとで、興奮さめやらぬマルガリータ・ロマシさん(23歳)とエレーナ・バルスコワさん(19歳)(二人の本名)に2つ質問をしてみた。

「ロシアNOW」:優勝する自信はありましたか。

マルガリータ:「いいえ。経験豊かな出場者が大勢いたのに、私たちのコスプレ歴はわずか2年でしたから。優勝できたのは、友人たちや両親のおかげです。」

「ロシアNOW」:コスプレを始めたきっかけは。

 マルガリータ:「2年前に同級生にフェスティバルに連れて行かれて、そこでコスプレにはまってしまったのです。」

 エレーナ:「子供の頃、格闘技をやっていて、東洋の文化をできるだけ深く学びたいと思い始めました。それからアニメを知り、おそらくそこからすべてが始まったのだと思います」

 世界コスプレ・サミット(WCS)での二人の健闘を祈りたい。

 フェスティバルの主催者である株式会社「サーヴィンスカヤ西洋」(ビジネスセンター「ジャパン・ハウス」)の遠藤伊緒里社長によれば、ロシアでコスプレへの関心が高いとのことは、日本でもよく知られている。それゆえ、WCSの決勝にロシアから出場する2人は、名古屋で大いに期待されている。

 主催者らは来年の春にも再びコスプレ・フェスティバルを開催することを計画している。出場者も観客も今年以上に増えるのは確実だろう。