間もなく「政党法」改正

ロシア国家院=タス通信撮影

ロシア国家院=タス通信撮影

ロシア国家院(国会)は近々、「政党法」の改正に着手する予定で、改正後は、政党数が急増する可能性がある。「コメルサント・ブラスチ」誌の解説委員、ドミトリー・カムィシェフ氏は、現行の政党システムの変化は、党員数の変更にとどまらないと確信する。

政党の最小人数を4万人から500人に引き下げる法案が、4月から実施される可能性がある。司法省が伝えたところによると、新党結成の申請書はすでに68件届いているというが、政党システムの党員数以外にも、質の変化が確実に起こるはずだ。法律そのものの自由化とともに、二つの連邦選挙の結果が野党と政権与党の行く先を左右することになる。

 政権与党: 解散も含めた再編成の可能性

「統一ロシア」が何かを根本的に変える時期を迎えていることは、党幹部が下院議会選挙の前にすでに触れていた。具体的にどのような変化が必要なのかは、党員のみならず、クレムリンやホワイトハウスの支持者にも不明のままだ。メディアでは、政権与党再編成のシナリオが定期的に話し合われている。もっとも極端なものは、次の政権与党に引き継ぎ、「統一ロシア」は完全に解散するというものだ。

また、「統一ロシア」を政治的なイデオロギーにもとづいて、2党から3党にわけるというシナリオもある。この流れはわかりやすい。「統一ロシア」には、さまざまな政治的視点を持った党員が集まっているからだ。かといって、党員がまったく保証されていない「どこかの党」での選出をかけて、議員の座から離れなくてはならなくなるこのシナリオは、非現実的だ。

より確率が高いのは、複数のシナリオを組み合わせたものだ。名称変更は十分あり得る話で、幹部の入れ替えや、野党との対立関係の軟化などが起こる可能性がある。

不確定要素の多い野党

主な野党にも問題はいろいろある。

「共産党」は、その核となる有権者については、特に心配はしていないようだ。世論調査によれば、相当数のロシア人が従来通り共産党を支持していて、左派新党に心が移る可能性は低い。だが、遅かれ早かれ、党首の問題を解決しなければならない。20年以上も共産党の先頭に立ってきた67歳のゲンナジー・ジュガーノフに、左派思想の新しい世代は投票したいと思わないだろう。

「公正ロシア」には別の問題がある。12月には、多くの反政府派の有権者が「公正ロシア」に投票したが、社会学者によれば、核となる有権者がほとんどいないという。多くのロシア人にとって社会主義とソ連は同義語のため、社会主義的な発展を望む有権者は、わかりにくい「スウェーデンの社会主義」を手本とする「公正ロシア」よりも、「古き良きソ連時代」を掲げる共産党に票を投じるのが普通である。

よりかすんでいるのが、「ロシア自由民主党」の先行きだ。この党の運命は、政治的にも物理的にも、ウラジーミル・ジリノフスキー党首に完全に依存している。

これら3党のランクが上がることを予測する必要はないだろう。最近の全国や地方の選挙結果から判断すると、少なからず前進できるチャンスがあるのは、3.4%を占める「ヤブロコ」のみである。

新しい顔:「統一ロシア」から民族主義者まで

議会に属さない野党で目立っているのは、3政体のみである。

第一に、ビジネスマンであるミハイル・プロホロフ氏の、まだ名前のない政党だ。他の政党と異なる点は、570万人のロシア人が大統領選でプロホロフ氏に投票しているという公式データで、この数字は他の非議会野党の対立候補の中でも群を抜いている。「怒れる民」の動きが活発化していて、対等に戦える党がないことから、プロホロフ氏の党は近い将来、地方選挙で勝利する可能性を秘めている。

第二に躍進が期待できそうなのが「国民自由党(PARNAS)」だ。エリツィンに招集された民主主義者の党員は、多くのロシア人が民主主義政党を支持しているというデータに、刺激を受けたことであろう。

最後にくるのが民族主義者だ。彼らによるさまざまな提案は、未だほとんど合法化、実現化しておらず、国会や平和的な大統領との会合にも一切通されていない。だが、いわゆる日常的民族主義がロシア全土に広く浸透していることを考えれば、一定の政治的な可能性は秘めている。

ただし、それが実現するのは、現在政府が行っている民族主義者や分離主義者に対する厳しい対抗措置が、何らかの理由により、取りやめとなる時に限られるだろう。

本記事の完全版(ロシア語のみ)http://kommersant.ru/doc/1890836