「公正な選挙を」第2ラウンド

12月24日、新たに数万人のモスクワ市民がデモに集結した=タス通信撮影

12月24日、新たに数万人のモスクワ市民がデモに集結した=タス通信撮影

モスクワ・ボロトナヤ広場の抗議集会から2週間後の12月24日、新たに数万人のモスクワ市民がデモに集結し、12月4日の選挙結果撤回とウラジーミル・チューロフ中央選挙委員長の退任を要求した。

新年を目前にしたこの厳寒の日、多くの市民が、モスクワ都心のサハロフ・アカデミー会員大通りに繰り出した。フェイスブックで参加を確認したのは6万人以上。モスクワ市・内務総局によれば、集会参加者は約2万9000人だが、主催者発表によれば、参加者は12万人とのこと。

12月10日と同様に、さまざまな見解の持ち主が集まったこのデモは、ナショナリストらが集まった舞台右側で挑発行為があったものの、平穏に行われた。多くの参加者が、紅茶入りの魔法瓶を持参しており、集会が進むなか、周囲の人たちに紅茶をふるまっていた。

前回、ボロトナヤ広場の集会参加者の大半は若者だったが、この土曜日の集会には、より年上の世代の人々も参加した。主催者側は、前回の行動での誤算を踏まえて、大きな舞台を作ったほか、3面の追加スクリーンを設置し、発言者の声が会場全体に届くよう、音量を調整した。

集会は、作家ボリス・アクーニン氏の発言で始まった。同氏は、前回の集会で掲げられた要求が実行されなかったことを指摘した。

=ロシア通信/タス通信/ルスラーン・スフーシン/キリール・ルデーンコ/タチヤナ・シラムチェンコ撮影

集会では、国民自由党(パルナス)リーダーのボリス・ネムツォフ元副首相、同じく国民自由党リーダーのミハイル・カシヤノフ元首相、「ヤブロコ」党首グリゴーリー・ヤブリンスキー氏、元チェス・チャンピオンで、現在、野党運動「連帯」のリーダーの一人であるガリー・カスパロフ氏、人気ブロガーのアレクサンドル・ナヴァリヌィ氏ほか、多くの野党政治家や運動のリーダーらが発言した。

集会参加者の中には大統領候補の大富豪ミハイル・プロホロフ氏の姿もあった。予想外だったのは、テレビ・キャスター、クセニヤ・ソプチャークさんの登場だ。クセニヤ・ソプチャークさんは、ソ連崩壊後の最初のサンクトペテルブルグ市長だったアナトーリー・ソプチャーク氏の娘。プーチン首相は、このソプチャーク市長のもとで政治の道を歩み始めたのだ。クセニヤさんに冷やかしの口笛がとんだことは指摘しておいてよいだろう。同じく口笛がとんだのは、もう一人の予想外の参加者、クドリン元財務相だ。クドリン氏は、大統領選の前倒し実施を提案した。

集会参加者には、体調不良で参加できなかったソ連の初代で最後の大統領ミハイル・ゴルバチョフ氏のメッセージが伝えられた。

サハロフ大通りのパノラマカメラ

モスクワのニュース紙撮影

ボロトナヤ集会で採択された決議5項目(政治囚の釈放。選挙結果の見直し。チューロフ氏の退任とその活動の調査および犯罪者の処罰。全野党の登録。2012年2月末までに民主的選挙法を採択し、新たな選挙を実施すること)に加えて、「選挙監視のための有権者組織の設立」と「2012年3月4日の大統領選でプーチン氏に投票しない」の2項目が新たに採択された。

集会の公式終了時刻17時30分には、ほとんどの集会参加者がサハロフ大通りを後にした。解散時に、上着やカバンに白いリボン(集会のシンボル)をつけた男女が会場を回り、ちらばった紙コップや吸殻やビラなどを、ゴミ袋に集め始めた。