「統一ロシア」が第一党になるも、憲法改正可能な議席数には及ばず

日曜日の下院選挙で、与党の「統一ロシア」は競争相手を大幅に引き離したものの、その人気の低下により、2007年以来初めて、野党と連立を組む必要に迫られることになった。

当記事を執筆中の現時点で、12月4日に行われたロシア下院選挙の中央選挙委員会発表による中間結果は、以下の通りである。

統一ロシア – 49,3%

ロシア共産党 – 19,2%

自由民主党 – 12,0%

公正ロシア – 13,25%

ヤブロコ – 4.65%

ロシアの愛国者 – 1.0%

正義の事業 – 0.6%

 

 

下院選挙の中央選挙委員会発表による中間結果

下院選挙の中央選挙委員会発表による中間結果

これにより、ロシア連邦議会下院(ドゥーマ)において、与党の「統一ロシア」が依然として第一党の座を維持することとなったが、その得票率は、2007年に行われた前回の選挙で達した64.3%からは大幅に下がった。全議席数450の下院で、同党は今期約220議席を獲得できる見込みだが、これは選挙前の315議席を下回る。残りの議席は、得票率が基準の7%を超えたその他3党の間で、得票率に比例して配分される。

最も重要な点は、与党は前会期中、他党の支持なしに憲法を改正することができたが、それを可能にするために必要な3分の2以上の議席数を、今回は失ったことである。

「我々は(次会期に)連立と超党派連合に向け、合意を築いていかなければならないだろう。それが民主政治というものだ。各党のパートナーはその準備があることを表明したが、それは我が国で民主政治が根付いている証拠であり、私はたいへんうれしく感じている」と、「統一ロシア」党本部でドミトリー・メドベージェフ大統領は語った。

「自由かつ公正」に残る疑問

「以前は『憲法改正が可能な議席数を有する「統一ロシア」が選挙を操作し、その支配的な地位を維持するに違いない』と誰もが語っていた。だが、「統一ロシア」の結果はそこそこという程度のものであった。最終結果がまだ発表されていないが、実際には約半数の国民が我が党を支持している。これは、誰が何と言おうとも、民主政治が正常に機能した結果以外のなにものでもない」と、メドベージェフ大統領は主張した。

「選挙結果を誇張しようとすれば、それが逆効果となり、有権者の信頼損失につながると政府当局や与党が明確に理解していたことを、この選挙は示している」と、元野党政治家のイリーナ・ハカマダ元下院副議長は語る。

だが、誰もが満足しているわけではない。「選挙開始前に、すでに議席を失った政治家が多数いたことを忘れてはならない」と、メドベージェフ大統領のシンクタンク、ロシア現代発展研究所の所長、イゴーリ・ユルゲンス氏は指摘する。「私が言っているのはPARNASやその他の党のことである」。国民自由党(PARNAS)とは、今年初めに、司法省により正式な政党としての登録を拒否された、野党寄りの政治家の連合組織である。

BBCの報じたところによると、「地方事務所は我々に、大規模な違反・不正行為を確証づける、何千件にもおよぶ電話をかけてきた」と、共産党副議長のイヴァン・メルニコフ氏が語ったという。

選挙当日、様々な政治的バックグラウンドを持つ170人以上の抗議者が、モスクワ中心部で警察に拘束されている。

この先五年

今期の議会は、2008年に憲法改正が可決されて以来、議員が(4年ではなく)5年の任期で選出された初の議会となる。2016年に予定される次期の選挙では、議席配分に必要とされる得票率の基準が、5%に引き下げられるため、より多くの政党が選出されるだろう。

「今年はスペイン、ギリシャなどの多くの国で、与党が選挙で敗北を喫している。一方、我が党は主導的地位を維持した」と、「統一ロシア」党幹部のボリス・グリズロフ現下院議長は語った。同党は2003年以来、常に下院で最多の議席数を支配してきた。

「下院において、「統一ロシア」は依然として最大の政治的勢力である。党は十分な結果を収め、それはその政治的影響力に見合っている。次期の下院は、国内の政治勢力の実質的なバランスを反映するだろう」と、メドベージェフ大統領は語った。

「しかし、最終的な結果が発表されるまで、我々はシャンペンの栓は開けない」と、付け加えた。

なお、700人以上の外国人選挙監視人が、この選挙の監視に携わっている。投票率は、 200万人分の不在者投票も含め、50%強程度と記録されている。