企業パーティの変わった会場5選

サンクトペテルブルクにあるロシア海軍の巡洋艦「アヴロラ」=

サンクトペテルブルクにあるロシア海軍の巡洋艦「アヴロラ」=

Lori / Legion-Media撮影
 ロシアではレストランやナイトクラブに代わり、おもしろい場所が企業パーティの会場になっている。

バーニャ(蒸気風呂)

 バーニャの真の愛好家であるロシア人は、企業イベントの会場をここに設定することが増えている。なんといっても価格の安さが魅力だ。食べ物と飲み物を持ち込むことができ、支払いはバーニャの貸し切り料金のみ。レストランやナイトクラブの数分の1の価格で開催できる。さまざまなイベント企画会社がテーマ別のパーティを提案している。「ネプチューンの日」、従業員の誰かをバーニャ係に、「マリンパーティ」、「水治療の日」といった具合に。ただ、このようなイベントに従業員の誰もが参加するわけではない。同僚や上司の前で水着姿になることを嫌がる人も多いためだ。

 

路面電車

 移動が好きな人に向いている路面電車の企業イベント。イベント企画会社は特別なルートをまわる2~4時間の路面電車の旅を提案している。路面電車の中には料理があり、ミニバーも備えられている。さらに旅を盛り上げてくれる音楽家や芸人を呼ぶこともできる。路面電車の収容人数は20~40人ほど。料金は一人あたり2000~2500ルーブル(約3300~4100円)。

 

マスタークラス

 芸術の愛好家にはマスタークラスという選択肢もある。同僚や上司との時間の過ごし方はさまざまだ。例えば、石鹸をつくったり、プリャニク(スパイス入り糖蜜焼き菓子)に装飾アイシングをしたり、また衣服、バッグ、インテリア小物の装飾をしたり。このようなイベントの料金は1時間3500~4000ルーブル(約5800~6600円)。

 

クエストとゲーム

 近年、さまざまなクエストやテーマのあるゲームが人気になっている。ロシアのクエスト企画会社は、「マフィア」(人狼ゲーム)からおもしろいクエストまで、さまざまな提案を行っている。参加者によると、クエストやゲームに一緒に参加することで、楽しみながら団結できるのだという。料金は一人あたり3000~3500ルーブル(約5000~5800円)。

 

巡洋艦「アヴロラ」

 ロシア海軍の巡洋艦「アヴロラ」(オーロラ)は近々、企業イベントの場所になりそうだ。ロシア連邦国防省文化課のアントン・グバンコフ課長がこれを発表した。現在修理中のアヴロラが、今年7月にサンクトペテルブルクの駐船場に戻ってくる。イベントの料金は今のところ不明だが、あまり安くはならないようだ。アヴロラにはすでに企業イベント会場になっている実績がある。最も有名で反響の大きかったのは、ロシアの大富豪ミハイル・プロホロフ氏が2009年6月にここで主催した企業パーティ。アヴロラはこのようなイベントをする場所ではないと、世間から批判が殺到した。

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