セルゲイ・クズネツォフ撮影/ロシア通信
編入運動に参加
(ロシア編入賛成)
「ソ連に暮らし、今はロシアに戻った。これは家族の再結成。住民投票では編入に賛成票を投じた。クリミアで起こった運動を支持しているし、私自身参加していた。地元の政党と一緒に3回キエフに行った。編入がビジネスに及ぼす影響を恐れてはいない。何も怖くないし、失敗しても心配することなんてない。まだ若いし、この先にはもっとたくさんの希望がある。働き者は飢えで死ぬことはないさ」
ウラジーミルさん(35)、実業家
どちらもひどい
(態度表明なし)
「ウクライナもひどいけど、ロシアもひどい。ロシアがましという程度だ。安定がほしい。すべてが落ち着いて、戦争がないように。生活が大きく変わるなんて思ってない。ロシアの他の地域よりクリミアが良くなるわけないじゃない。ウクライナの親戚が呼んでくれているけど、クリミアを去ることはない。家があって家族がいたら、他に移ることなんてできないから」
ナタリヤさん(26)、絵本作製者
悪法も法なり
(ロシア編入反対)
「住民投票ではウクライナ政権を支持した。法律家として『悪法も法なり』。個人、法人、国家機関はどうすべきかわからないでいる。『ロシアとウクライナの法的比較』という大学講義があり、文法の間違いまで一致する条文があった。ロシアで無罪判決は1%以下。旧ソ連諸国も同じだ。裁判員は間違いを認めない。クリミアの裁判所と公証人役場は発進しない車のようだ」
パーベルさん(28)、法律家
EU加盟の希望あった
(態度表明なし)
「私はロシアの予備役将校だ。ロシアへの移行は経済的に難しいプロセスで、何が得なのかわからない。ウクライナにはEU加盟への希望があった。ロシアに入ったら安定を希望する。クリミアをロシアの自由経済特区にしたらいいのではないか。今のところ全く仕事がない。書類変更手続きに多額の出費が見込まれる。ロシアの卒業証書や証明書に切り替えて、組合に入ったりするのにすべてお金がかかる」
アンドレイさん(48)、不動産査定人
EU加盟はだめだ
(ロシア編入賛成)
「住民投票では編入に賛成票を投じた。クリミアはずっと前からロシアに入りたくて、友だちともそうだったから、やっとロシアが動いたって感じ。ウクライナでは革命ばかりで、政権交代もひどかった。今回の革命は最悪だ。一番望むのは安定。EUには絶対に加盟しちゃだめ。私の親戚がラトビア、エストニアにいるけれど、バルト3国はEUに加盟した途端に貧窮して、仕事がない状態になったという」
アリョーナさん(45)、看護師
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