ロシア排斥は不毛

ナタリア・ミハイレンコ

ナタリア・ミハイレンコ

サッカーのワールドカップ(W杯)ブラジル大会の夏が終わり、次の2018年ロシア大会が話題になっている。一部の欧米政治家はロシアの対ウクライナ政策を問題視し、ロシアからワールドカップ開催権を剥奪すべきだと言う。ロシア・サッカー協会名誉会長で国際サッカー連盟(FIFA)の元副会長、ビャチェスラフ・コロスコフ氏に聞いた。

ロシアW杯の行方
 18年ロシアW杯は開催されるし、不安はない。FIFAのバルク事務局長、ブラッター会長も我々を支持してくれた。FIFAの誰もがウクライナ情勢をW杯の妨げとしないことに関心を注いでる。
我々はW杯に必要なインフラを整備している。建設期間が延びるかもしれないが、すべてが間に合うと確信している。
ロシアW杯を棄権する国は恐らくないだろう。ボイコットすれば、その国と代表選手らの評判に傷がつく。

ブラジルW杯の評価
 すべてが理想的だったわけではない。会場の安全には見落としがあった。サポーターは何度かフィールドに出てしまった。スタジアムから警察を外す決定が直前になって行われ、代わりの観客係が課題を完全にこなせるまでに準備できていなかった。
ブラジルの交通は素晴らしく整備されていた。観戦したサポーターの3分の2が公共交通機関を使ってスタジアム入りしていた。また、練習場が良かった。ブラジル人からはロシアの練習場建設の注意事項を教えてもらった。

ロシア代表の布陣
 (ブラジル大会で)ロシア代表チームは最低限の課題を遂行できなかった。少なくともグループステージ突破が求められていた。これは代表にとって良い経験となる。
ファビオ・カペッロ代表監督は大きな大会で勝利の実績を積み重ねてきたプロ中のプロだ。。何をすべきかを知っているし、ロシアのサッカーのことを真剣に考えている。
近々、カペッロ監督に2人のロシア人助手が加わる。助手は監督との仕事を通じて、かけがえのない経験ができるだろう。

 

ビャチェスラフ・コロスコフ、ロシア・サッカー協会名誉会長
(元会長、国際サッカー連盟元副会長)


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