ロシア連邦航空局 ウクライナで墜落したマレーシア機に関するオランダ情報の信憑性が疑わしいことを示す新たな事実を挙げる

 ロシア連邦航空局は、ウクライナ東部で墜落したマレーシア航空MH17便が、地対空ミサイル・システム「ブク」の9Н314Мミサイルによって撃墜されたとするオランダが発表した結論の信憑性が疑わしいことを示す新たな事実を6つ挙げた。

 この情報は、マレーシア機の墜落状況に関するオランダの最終報告書を、ロシアの専門家たちが調査した後、ロシア連邦航空局のストルチェヴォイ副局長が、オランダ安全委員会のヨウストラ委員長に宛てた公式書簡の中で述べられている。

 マレーシア機MH17便は、2014年7月17日に墜落し、乗員乗客298人が全員死亡した。なお墜落時の状況は現時点ではまだ明らかにされていない。

 書簡の中では、最終報告書に記されている情報が疑わしいことを示す新たな重要なファクターとして、もし航空機が地対空ミサイル・システム「ブク」のミサイルで撃墜されたと考えた場合、報告書に記されている破片の特性が、弾頭部分9Н314Мの破壊要素の特性と一致していないことや、航空機の破片の穴の特質も、弾頭部分9Н314Мが爆発する際にできる穴の特質と一致していないことが挙げられている。

 その他、少なくとも墜落現場で発見されたミサイルの一部(ミサイルの3段目の胴体)の外観が、ミサイル9М38シリーズの弾頭部分が爆発した際にできるミサイル3段目の胴体の破片の外観と一致していないのも明らかだという。

 さらに地対空ミサイル・システム「ブク」の9М38ミサイルの遠隔無線起爆装置の動作アルゴリズムが、航空機の撃墜状況と一致していないほか、
航空機撃墜の際のミサイルの空間的位置も、報告書に記されている機体の破片に残っていたミサイルの痕跡の特性と一致していないことも指摘されている。
最後に、オランダの情報の信憑性に疑いがあることを示すファクターとして、航空機を撃墜した地対空ミサイルの発射ゾーンに関する結論が、ミサイル9М38の技術的特性や動作原則と一致していないことが挙げられている。

このウェブサイトはクッキーを使用している。詳細は こちらを クリックしてください。

クッキーを受け入れる