新任の駐露日本大使、日露には共通の利益

 新任の駐ロシア日本国特命全権大使、上月豊久氏は、日本とロシアには経済、安全保障、文化交流において、共通の利益があると考えている。タス通信の取材に対し、このように話した。

 「日本とロシアは、東アジアの安定と繁栄に対して、より大きな責任を負う、重要な隣国。経済分野において、両国は相補的な関係にある。日本は自動車生産などの工業で強く、ロシアにはエネルギー資源が豊富。日本とロシアは経済、安全保障の領域、文化交流における関係の深まりから、共通の利益、利点を共有している。これらすべての発展も、大使としての私の仕事であると考えている」と上月大使。上月大使(59)は外交官。ロシア関係に長年携わり、駐モスクワ日本大使館に勤務し、日本外務省欧州局長も務めた。

 

ロシアは第二の故郷

 上月大使はまた、ロシアを第二の故郷と呼んだ。「これはすでに4度目のロシアへの長期派遣。初めて来たのは1980年代半ばで、ここにはモスクワ国立大学での研修も含まれていた。ロシアにはあわせて8年半すでに滞在している」

 政治および経済の問題以外にも、両国の文化関係の問題に積極的に対応していこうと考えている。「近年、日本とロシアの文化に対する、両国の国民の相互的な関心が高まっている。多くの日本人はロシアの文化と芸術に非常に関心を持っている。つい最近も、指揮者ワレリー・ゲルギエフ氏が訪日した、バレエ団の一大日本巡業が大好評を博した。ロシアでも、生け花や茶道といった日本の伝統文化に加えて、村上春樹の本、アニメ、漫画などの日本のポップカルチャーに人気がある。2013年の『日露武道交流年』も成功した」と上月大使は話した。

 

元記事(露語)

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