日本人彫刻家がペンザ郊外で石庭造り

 日本の有名な彫刻家、高田悟氏が、ペンザ郊外で石庭造りに取り組んでいる。これは彫刻公園「レゲンダ(伝説)」の一部になる。

 高田氏はバイオ噴水のオブジェをすでに創設した。このように呼んでいる理由を、見る人が見れば人間のDNA構造の破線だとわかるからだと説明する。

 このオブジェを高田氏は彫刻家として制作したが、今後半年間は造園設計家として活動する。

 現在の作業現場は1年後、瞑想の館と橋があり、滝の音が響き、リンゴの木と桜の木に囲まれる、日本文化の中心に変わる。高田氏は現在、石庭をつくっている。石の選定を行ったのは、もう一人の日本の有名な3代目の庭師である島村日出夫氏。ロシアの規模に驚いていた。

 ここは世界で最も大きい石庭の一つになる。見た目はシンプルだが、大変な労力がかかっている。

 「あと20トンほど搬入される予定の細石の下には、1メートルの砂利層がある。その砂利層の下には、さらに50センチほどの砂層があり、砂層を敷設する前には、2~3メートルの土壌を除去した」と、レゲンダ公園のユーリ・トカチェンコ園長は説明した。

 それでも、最も難しいのは岩の絵である。カフカス地方やカレリア共和国から運ばれてきた岩は、大きさも質感も異なる。庭の構成要素となった今、然るべき場所に位置し、メッセージを”伝えよう”としている。適当に置かれたかのように見える岩だが、入念にデザインされている。基本は常に七角形。

 地面から高くそびえ立つ岩は島を意味する。嵐の海や穏やかな海の船を意味する岩もある。実際にはさまざまなイメージを描くことができ、それが石庭の主なポイントとなる。見る人はそれぞれ、自分なりに解釈したり、自分なりの発見をしたりする。

 石庭が息吹を受けるのは、大理石の細石がこの絵に加わった後だ。高田氏自身が特別な熊手で細石を整える。そして、神聖な場所になる。この場所の意味を理解できるのは特別展望台から見る時のみだ。

 「細石で物理的かつ宇宙的な海の波を描く。僧は自分たちの仏教寺でこのようにしている。描く時は私も瞑想する。ここを訪れる人は、何らかの世界、煩悩のない大きな世界について考える」と高田氏。

 ロシアは日本式の石庭にとって理想的な場所だという。自然そのものが熟考と沈思のための巨大な空間を与えている。ここには最初の見学者が10月中旬に訪れる。

 

*記事全文(露語)

このウェブサイトはクッキーを使用している。詳細は こちらを クリックしてください。

クッキーを受け入れる