「プロトンM」の事故原因推定

通信衛星を搭載した打ち上げ用ロケット「プロトンM」が16日未明、カザフスタンの「バイコヌール宇宙基地」から打ち上げられたものの、軌道に到達することができなかった事故。ロシア連邦宇宙局のオレグ・オスタペンコ長官は、コントロール・エンジンの1基で圧力低下が起こったことが事故の原因となった可能性を指摘した。

 プロトンMが大気の緻密層で燃え、通信衛星「エクスプレスAM4R」を搭載したブースター「ブリズM」が軌道に到達しなかったことも認めている。

 オスタペンコ長官は、事故調査委員会が現在詳しく調べていることを伝えた。「バイコヌール宇宙基地で一次分析が行われている。その後、継続的な作業のために、証拠品がモスクワに送られる」

 エクスプレスAM4Rは現時点で、ロシアでもっとも大きいハイテク通信衛星。

 事故が発生したのは3段目の切り離しの時。ロケットはカザフスタン国外に落下したが、それによる負傷や倒壊などの被害はなかった模様。

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