モスクワ花見:りんご、さくらんぼ、アーモンド

Hanami

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 モスクワではこの2週間、春らしい陽気が続いている。日に日に緑が濃くなり、木や灌木が次々とつぼみを開かせた。長い冬の間、温かくなるのを心待ちにしていたモスクワ市民にとり、春こそ真のお祭りだ。市民がインスタグラムにアップした写真たちを、ロシアNOWが精選してご紹介する。

 灰色の街がほんの数日のうちに人生讃歌を歌い出した。

 日本人にとって「花見」は「観桜」。ロシア人はそんなことを言っていられない。あらゆる開花が微笑みであり、幸せなのだ。

 では日本のいわゆる桜はロシアにはないのかと言うと、そんなこともない。各地に本物の桜が植樹されている。モスクワについて言えば、「ロシア科学アカデミー植物園」と「モスクワ国立大学植物園(薬草園)」が二大名所だ。

 一方、在来種であるさくらんぼの花、チェーホフの「桜の園」にいう「桜」は、市内そこら中に咲いている。

 それにも増してそこら中にあり、かついずれの花より愛されているのは、おそらく、りんごの花だ。

 

Фото опубликовано @polek

 りんごの花は、白や淡いピンクが多い。稀に濃いピンクのものもあり、誰もが足を止め、写真を撮らないではいられない。男性もまたしかり!

 モスクワ市民に最も人気の花見スポットはコローメンスコエ(市中心部から南東へ少し下りたところ、アクセス至便)のリンゴ園だ。その歴史は古く、はじまりは17世紀に遡る。すぐそばにツァーリ(皇帝)の別邸があり、食卓に果実を供するための広大な果樹園が造営されたのだ。

 リンゴ園では、素人のセルフィ(自撮り)はもちろん、プロのフォトセッションも行われる。

 

Фото опубликовано @polek

 稀にスモモの木もお目にかかる。こちらはモスクワ中心部のボリシャヤ・ポリャンカ通りで撮影。

 おや、これまた珍しい。アーモンドの花だ。ノヴォスパスキー男子修道院にて。

 こちらはライラック。その甘く強い香りで、ロシア人を虜にする。開花はりんごなどより少し遅く、モスクワではようやく開きはじめたばかり。そう珍しい花ではないが、街ではまだ目立たない。

 こちらはボリショイ劇場前のライラック。

 フィギュアスケーター、エフゲニア・メドベージェワが5月9日の戦勝記念日、インスタグラムに、さくらんぼの木の下を歩く姿を公開した。「戦勝記念日おめでとう!平和の空をみんなに」

 

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