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ロシアの
猛烈な
2015

シナイの砂漠からシベリアの森林まで
 ウクライナ南東部の危機の継続、シリアでの対「イスラム国(IS)」戦、経済の低迷、自然災害、衝撃的な殺人事件...2015年は安定した平穏な年とは言い難い。それでも、喜び、幸福、愛もあった。2015年はロシアにとってどんな年だったのだろうか。ロシアNOWの写真プロジェクトで一気にふりかえる。
 コンチネンタル・ホッケー・リーグのクラブ「SKAサンクトペテルブルク」と「スロヴァン・ブラチスラヴァ」の試合で、ロシア皇帝に仮装したサポーター。
 アレクセイ・ダニチェフ/ロシア通信
 ロシアの最も権威ある大学、M.V.ロモノーソフ・モスクワ国立大学が1月25日で創立260周年を迎えた。モスクワの雀が丘の大学本館の風景。
 セルゲイ・サヴォスチヤノフ/タス通信
 2月11~12日。ロシア、ウクライナ、フランス、ドイツの首脳が、ウクライナ南東部の軍事衝突を平和的に解決する計画を作成するため、ベラルーシ・ミンスクにおいて徹夜で協議。
 ロイター通信

 2月下旬、ロシアは伝統的な「マスレニツァ(乾酪週)」を祝った。これは冬を見送り、春を迎えるスラヴの祭で、大斎期前にブリヌィ(クレープ)やその他のごちそうを"食い溜め"する。
 イリヤ・ピタリョフ/ロシア通信

 2月27日深夜、モスクワのクレムリンの真向かいで、野党政治家ボリス・ネムツォフ氏が殺害された。数千人の人々がネムツォフ氏の追悼行進に参加した。
 イリヤ・ピタリョフ/ロシア通信

 モスクワの北東2500キロのヤマロ・ネネツ自治管区では、毎年3~4月、「トナカイ飼育者の日」が祝われる。昔からツンドラに暮らす人々の多くにとって、トナカイは食べ物であり、住居(トナカイの皮から縫ってつくる特別なテント「チュム」)、交通手段、衣服である。
 AP通信

 3月18日、クリミア編入1周年が全国で祝われた。写真はモスクワのクレムリン河岸通りのラリー・コンサート「我々は一緒」。
 セルゲイ・ファデイチェフ/タス通信
 4月2日、トロール船「極東」がオホーツク海で沈没した。この事故で乗組員132人中56人が死亡した。写真はウラジオストク。女性が犠牲者追悼のため、国旗に黒いリボンをつける。
 ロイター通信
 4月11日。ロシア正教会の最高位キリル総主教が、モスクワ救世主ハリストス大聖堂の「パスハ(復活祭)」の礼拝式の始まりに際し、ろうそくを灯す。
 EPA通信
 4月14日。先天性脊髄性筋萎縮症に苦しむロシアのプログラマ、ヴァレリー・スピリドノフさんが、ドナーの体にスピリドノフさんの頭部を移植することで、イタリアの神経外科医セルジオ・カナベーロ氏と合意した。1100万ドル(約13億2000万円)を超える移植手術は、2017年に実施される可能性がある。
 ウラジミール・スミルノフ/タス通信
 1600人以上のスノーボーダーとスキーヤーが、シベリアのスキーリゾート「シェレゲシュ」の恒例のシーズン閉幕イベント「ビキニ滑降」に参加。
 ロイター通信
 4月、ハカス共和国の20以上の市町村が、乾燥と風の強い天候による森林火災で被災した。
 ロイター通信
 5月9日。ロシアが大祖国戦争の戦勝70周年記念式典を大規模に祝う。赤の広場のパレードでは、最新式の兵器のサンプルが披露された。
 ロイター通信
 5月15日、モスクワ地下鉄は創設80周年を迎えた。写真は「パルチザン」駅のレトロ車両展示会の開幕式にソ連時代の服を着て参加する人々。
 セルゲイ・サヴォスチヤノフ/タス通信
 「2018年FIFAワールドカップ・ロシア大会」のロゴを発表した。
 マクシム・ボゴドヴィト/ロシア通信
 モスクワの「ゴーリキー公園」で、現代美術館「ガレージ」の新しい建物がオープンした。写真は一ホールのインスタレーション。
 マクシム・ブリノフ/ロシア通信
 アルタイ共和国ウラガン村で行われた騎馬戦に出場する選手。
 アレクサンドル・クリャジェフ、ロシア通信
 6月末、ソチは豪雨で浸水した。市内の雨水排水路は災害に対応しきれなかった。
 オレグ・スメレチンスキー/ロシア通信
 8月のカザン世界水泳選手権。チェコのミハル・ナブラーチルが、男子27mハイダイビング決勝後にパフォーマンスを行う。
 AP通信
 7月下旬、対ロシア経済制裁を支持した国からの禁輸品チーズ、その他食品、農産物が違法に輸入され、ロシアは廃棄処分を始めた。
 セルゲイ・メドベージェフ/タス通信
 陸軍のコスプレ。8月上旬、モスクワ郊外のアラビノで、「国際軍事競技大会」が行われた。写真は空挺小隊のわきを走り去るロシアの勇士にふん装した人のグループ。
 ロイター通信
 キノコでセルフィー。大収穫を祝わずにはいられない?
 ウラジミール・スミルノフ/タス通信
 8月10日、ロシアのゲンナジー・パダルカ宇宙飛行士とミハイル・コルニエンコ宇宙飛行士が、国際宇宙ステーションの被板の点検やその他の作業を行うため、宇宙空間に出た。
 ロシア連邦宇宙局
 8月18日、ウラジーミル・プーチン大統領は、黒海セヴァストポリ沖の深さ83メートルにある古代の沈没船までバチスカーフで潜水した。
 アレクセイ・ニコリスキー/ロシア通信
 9月、ロシア第2位(第1位は「アエロフロート」)の航空会社「トランスアエロ」が破産した。写真は9月末の「トラの日」を祝うためにウラジオストクに着陸した、トランスアエロのボーイング747型機。
 ユーリ・スミチュク/タス通信
 9月30日、ロシア空軍はシリアにあるイスラム教過激派組織ISの拠点に向けて、初の空爆を実施した。写真は戦闘飛行に向けて航空機の準備を行っている、シリアのロシア空軍基地「フメイミム」の技術者。
 EPA通信
 トゥヴァ・シャーマンのユーリ・オオルジャク。クズル市の依頼者である住民の運命を占う儀式にて。
 ロイター通信
 10月21日、ロシアは世界とともに「バック・トゥ・ザ・フューチャーの日」を祝った。これは映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の主人公がタイムマシンで来た未来の日である。自動車「デロリアンDMC-12」が「ソチ・オートドローム」のコースを走る。
 ロシア通信
 10月31日、ロシアのメトロジェット社のチャーター機「エアバスA321」が、エジプトのシナイ砂漠上空で爆発。乗客・乗員224人全員が死亡した。ISが犯行声明を出している。写真はメトロジェット社のチャーター機が到着する予定だったサンクトペテルブルクのプルコヴォ空港で、犠牲者の遺族が情報を待っている様子。
 ロイター通信
 11月9日、カウンターカルチャー芸術家ピョートル・パヴレンスキーが、モスクワのFSB(KGBの後身)の本館の扉に放火した。赤の広場の石畳に自分の陰嚢を釘打ちするなど、世間を騒がせるパフォーマンスを行うことで有名なパヴレンスキーは、その場で警察に逮捕された。
 AFP通信/イースト・ニュース
 11月14日。パリで150人以上が死亡するテロが発生した翌日、フランスとの連帯の印として在モスクワ・フランス大使館に献花するロシア人。
 コルビス/イースト・ニュース
 11月24日、トルコ空軍はロシアの爆撃機Su-24を撃墜した。オレグ・ペシコフ機長は死亡した。写真は救出されたSu-24航法士のコンスタンチン・ムラフチン大尉(中央)が、シリアのラタキアのフメイミム空軍基地で記者団の質問に答える様子。
 ドミトリー・ヴィノグラドフ/ロシア通信
 1年が終わった...ようやくリラックスすることができる!寒中水泳の愛好家が、ノボシビルスクの湖「ブリュツェ」の氷穴の中で泳ぐ。
 アレクサンドル・クリャジェフ/ロシア通信

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写真:アンドレイ・ザイツェフ、スラワ・ペトラキナ
テキスト:ウセボロド・プーリャ
編集:マクシム・コルシュノフ
カバー写真: シリア・フメイミム空軍基地。爆撃機Su-25Mのコックピットの中でポーズをとるロシア航空宇宙軍のパイロット。アレクサンドル・コツ/タス通信
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