「ロシアのスープ」

2016年4月3日 岡崎武彦

刊行:20161

荻野恭子 著

WAVE出版

「ロシアのスープ」

 ロシアのスープといえばボルシチを思い浮かべる人は多いが、もとはウクライナの郷土料理だったことを知る人は少ないかもしれない。ロシアの郷土料理はシチーと言われるキャベツの漬物のスープで、その他にも各地でさまざまなスープが存在しており、ロシアの広大な大地や多民族の生活差異を表している。

 この本では、6種類のボルシチをはじめ48品のスープのレシピを紹介している。ロシアの料理は、素材を大事にして、余分なものをそぎ落とした「引き算の料理」と言われるが、まさに日本料理の基本的な考え方と同じ。

 著者は、食文化研究家で世界50カ国以上を訪れて各国料理を紹介しているが、特にロシア料理は奥深さにひかれ3冊目になる。

【岡崎武彦(毎日新聞)】

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